腹痛が長引く・繰り返す方へ:放置してよい腹痛と、病院受診が必要な腹痛の見分け方― 消化器内科専門医が解説 ―
- くりた内科・内視鏡クリニック
- 6 日前
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腹痛はよくある症状ですが、放置してよい場合と、検査が必要な場合があります。
このページでは“受診の目安”を整理します。
はじめに
こんにちは、くりた内科・内視鏡クリニック院長です。 「お腹が痛い」という症状は、誰もが一度は経験する非常に身近なものです。しかし、その裏には「一晩休めば治るもの」から「一刻を争う重大な病気」まで、実に多様な原因が隠れています。日々診療を行う中で、私たちが特に重視している「様子を見ていい腹痛」と「早期受診が必要な腹痛」の見分け方について、専門医の視点で整理しました。
このページでは
腹痛の考え方
自分で様子を見てよいケース
医療機関を受診すべきサイン
検査(特に大腸カメラ)を考える目安
を整理します。
あなたの腹痛をプロの視点で分析する「3つの鍵」
診察室で医師が最初にお伺いするのは、単なる「痛み」の有無だけではありません。以下の3つのポイントを整理しておくと、診断の精度がぐっと上がります。
□ 痛む場所はどこか:みぞおち、おへその周り、下腹部、あるいは左右の脇腹など。
□ どのタイミングで痛むか:空腹時、食後すぐ、排便の前、あるいは夜寝ている間など。
□ どのように続くか:短時間で消えるのか、波があるのか、それとも徐々に強まっているのか。
これらの組み合わせから、胃・十二指腸のトラブルなのか、大腸の炎症なのか、あるいはそれ以外の臓器なのかを推測していきます。
「少し様子見ても大丈夫」と判断できる目安
以下の条件がすべて当てはまるなら、緊急性はそれほど高くないと考えられます。
痛みが軽く、数時間から1日以内にスーッと引いていく。
発熱がなく、下痢に血が混じる(血便)こともない。
吐き気が強くなく、食事や睡眠などの日常生活が送れている。
※ ただし、同じ腹痛を何度も繰り返す場合は様子見に適しません。
腹痛を和らげるために自分でできること― セルフケアの基本 ―
腹痛の中には、一時的なセルフケアで改善するものもあります。
ただし、すべての腹痛に有効な方法はありません。
まず意識したい生活面の工夫
無理に食事をとらず、胃腸を休ませる
脂っこい食事・刺激物・アルコールを控える
十分な水分補給
腹部を冷やさない
軽い一過性の腹痛では、これだけで改善することもあります。
市販薬を使う場合の注意点
痛み止めの安易な使用
胃腸薬で症状を隠し続けること
は、原因の見逃しにつながる可能性があります。
数日以上続く腹痛を、市販薬だけで様子を見ることはおすすめできません。
セルフケアで様子を見てよい目安
痛みが軽く、改善傾向にある
発熱・血便・黒色便がない
日常生活に支障がない
※ 改善しない場合は、早めに医療機関を受診してください。
病院受診を考えるべき腹痛
次のような腹痛は、原因を調べる必要があります。
腹痛が数日以上続く
下痢・便秘・吐き気を伴う
夜間や早朝に痛みで目が覚める
40歳以上で初めての腹痛
消化管の炎症、ポリープ、腫瘍などが隠れていることがあります。
腹痛が慢性的に続き、下痢や便秘を繰り返す場合、過敏性腸症候群(IBS)という状態が関係していることがあります。
今すぐ受診が必要な危険な腹痛
以下は緊急性が高いサインです。
激しい持続痛
血便・黒色便
発熱や冷や汗を伴う腹痛
痛みが急激に悪化している
このような場合は、速やかに医療機関を受診してください。
腹痛で大腸カメラを考える目安【重要】
腹痛の原因を正確に調べるため、大腸カメラが有効な場合があります。
次に当てはまる場合は、検査を検討します。
下腹部痛が続く
血便・便潜血陽性を伴う
腹痛と便通異常(下痢・便秘)が続く
症状別に詳しく知りたい方へ
腹痛には、痛み方や起こるタイミングによって特徴があります。
気になる症状がある方は、以下も参考にしてください。
まとめ
腹痛はありふれた症状ですが、放置してよい腹痛と、放置してはいけない腹痛を見極めることが重要です。
一時的で改善する → 短期間の様子見
繰り返す・続く・他症状を伴う → 受診・検査
迷った場合は、早めに医療機関へご相談ください。
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