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お知らせ・院長ブログ


炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)と血便:若い世代に増える粘液混じりの血便を専門医が徹底解説
若年層を脅かす「見過ごせない血便」の正体とその深刻な背景 現代の日本において、20代から30代といった若い世代に「血便」や「下痢」を主訴として来院する患者様が急増している現象は、消化器内科診療における極めて重要な課題です。かつて、若い世代の血便はその多くが「痔」による一時的なものと軽視される傾向にありました。しかし、近年の臨床データが示す現実はそれよりも遥かに深刻です。特に、単なる出血にとどまらず、ゼリー状の粘液が混じった「粘液便(ねんえきべん)」や、排便後もスッキリしない「しぶり腹」を伴う症例は、背後に「炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease: IBD)」、すなわち国が指定する難病である潰瘍性大腸炎やクローン病が隠れているリスクを強く示唆しています ₁。 炎症性腸疾患は、本来外敵から体を守るべき免疫システムが自分自身の腸粘膜を誤って攻撃し、慢性的な炎症と組織の破壊を引き起こす疾患です。特に潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に広範なびらんや潰瘍を形成し、持続的な出血と過剰な粘液分泌を招きます ₃。これらの疾患を放置すれば、
2 日前


痔による血便の全知識:出血の特徴から大腸がんとの見分け方、受診のタイミングまで専門医が徹底解説
はじめに:血便に潜むメッセージと自己判断の危うさ 排便時にトイレットペーパーに血が付着したり、便器が赤く染まったりする経験は、多くの人にとって非常に大きな不安をもたらす事象です。しかし、その一方で「痔を患っているから今回も痔のせいだろう」という、根拠のない確信によって事態を楽観視してしまう傾向も少なくありません。下部消化管出血(Hematochezia)は、日常的な診療において極めて頻繁に遭遇する症状であり、その背景には良性の肛門疾患から、生命を脅かす大腸がん、さらには難病に指定されている炎症性腸疾患まで、多種多様な原因が潜んでいます ₁。 統計によれば、一般市民の約10%から19%が過去1年間に一度は直腸出血を経験していますが、その多くは一時的な症状として放置されている実態があります ₃。臨床的な問題点は、痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)と自己診断している患者の中に、実際には大腸ポリープや早期の大腸がんが併存しているケースが相当数存在することです ₅。消化器内視鏡専門医の視点から言えば、血便は体からの切実な「警告(レッドフラッグ)」であり、その原
3 日前


大腸憩室出血のすべて:痛みがない突然の大量下血の原因、最新の内視鏡治療、再発を防ぐための生活習慣まで専門医が徹底解説
突然、お腹の痛みも何の前触れもなく、トイレが真っ赤に染まるような大量の下血が起こったとしたら、誰しもがパニックに近い不安を覚えるでしょう。このような「無痛性の突発的な大量下血」において、成人の原因疾患として最も頻度が高いのが「大腸憩室出血(だいちょうけいしつしゅっけつ)」です ₁。 近年、日本人の食生活の欧米化や社会の高齢化に伴い、大腸に「憩室(けいしつ)」と呼ばれる小さな袋状の窪みを持つ人が急増しています ₄。憩室自体は良性のものですが、そこから出血を来すと、時に生命を脅かすほどの失血を招くことがあります ₆。さらに、一度止血しても再発率が高いことが、この疾患の大きな特徴であり、患者様を悩ませる要因となっています ₂。 本記事では、京都市下京区の「くりた内科・内視鏡クリニック」において日々数多くの内視鏡診断を行う専門医の視点から、大腸憩室出血のメカニズム、背景にあるリスク因子、最新の止血デバイスを用いた高度な内視鏡治療、そして日常生活で実践できる再発予防策について、最新の医学的エビデンス(PubMed掲載論文)に基づき、詳細な解説を行います。.
4 日前


大腸ポリープ・がんと血便の生理学的相関:なぜ痛くないのに血が出るのか、早期発見が生存率を劇的に変える医学的根拠
大腸の沈黙と「痛みのない警告」を解読する 下部消化管における出血、いわゆる血便は、消化器内科を訪れる患者様にとって最も不安を抱かせる症状の一つです。しかし、臨床現場において最も危惧すべきは、その出血が「痛みを伴わない」という点にあります。一般的に身体の異常は「痛み」によって顕在化し、それが受診動機となりますが、大腸ポリープや早期大腸がんにおいては、病変が進行するまで痛みを感じることは極めて稀です ₁。この生理学的特性が、多くの患者様において診断を遅らせ、治療の選択肢を狭める最大の要因となっています。 大腸がんは、早期に発見されれば5年生存率が95%を超える極めて予後の良い疾患ですが、自覚症状が現れる段階では、すでに腫瘍が腸管を閉塞させたり、近接する臓器に浸潤したりしている進行がんの状態であることが多いのが実情です ₂。それゆえ、血便という「痛みはないが目に見える異変」をどのように科学的に解釈し、迅速な受診行動に繋げるかが、個人の健康予後を決定づけます。本コラムでは、大腸における出血のメカニズム、ポリープからがんへの進展プロセス、そして最新の内視鏡
5 日前


便秘とは?原因・対処法・病院へ行く目安を専門医が解説
便秘はよくある症状ですが、放置してよい場合と、検査が必要な場合があります。 このページでは“受診の目安”を整理します。 便秘は多くの方が経験する身近な症状です。 一方で、「よくあることだから」と放置されやすく、本来確認した方がよい便秘が見過ごされているケースも少なくありません。 この記事では、 便秘の基本的な考え方 どんなタイプの便秘があるのか 自分は病院に行くべきかどうか を整理して解説します。 便秘とは?よくある誤解 「毎日出ないと便秘」と思われがちですが、排便回数だけで便秘を判断することはできません。 2〜3日に1回でもスムーズに出て、困っていない 毎日出るが、強くいきまないと出ない、残便感がある 後者の方が、実は便秘として治療が必要な場合もあります。 大切なのは「ご本人がつらい・不快と感じているか」という点です。 便秘の主なタイプ 便秘は原因によって、大きくいくつかのタイプに分けられます。 機能性便秘 生活習慣や腸の動きの低下が関与する便秘です。 食事量や水分が少ない 運動不足 排便を我慢する習慣 ストレス 比較的多く、生活習慣の見直しや
6 日前
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