top of page

Information
お知らせ・院長ブログ


便が細いのは大腸がんのサイン?細くなる原因と、受診したほうがよい目安を消化器内科医が解説
ふとトイレで、便がいつもより細いことに気づいた。インターネットで調べると「大腸がんの症状」という言葉が出てきて、急に心配になった。この記事は、そういう状態で検索している方に向けて書いています。 便が細いという変化だけで、大腸がんの可能性が高いとは言えません。便が細く見える原因としてよくあるのは、便がやわらかくなっていることや、痔など肛門の状態です。ただし、細い状態が何週間も続く場合や、血が混じる、体重が減る、貧血を指摘されたといった変化が重なる場合は、大腸の内側を一度確かめておく理由が出てきます。 ここでは、便が細くなる仕組みと主な原因、論文でわかっている「大腸がんと結びつきやすい症状」、受診の目安、当院での診察と検査の進め方を順に整理します。 便の太さは、何で決まるのか 便の形は、腸の中をどれくらいの時間で通ってきたかによって大きく変わります。ゆっくり通った便は水分が吸収されて硬く小さくなり、急いで通った便は水分を多く含んだやわらかい形になる。これが基本の仕組みです。 66人のボランティアを対象に、マーカー入りの小さな粒を飲んで腸を通過する時間
2 日前


胃カメラで「腸上皮化生」と言われたら|胃がんとの関係と、次の検査の目安を消化器内科医が解説
胃カメラの結果説明で「腸上皮化生があります」と言われ、聞き慣れない言葉に戸惑った。家に帰って調べると「胃がんの前段階」という説明が出てきて、不安になった。この記事は、そういう方に向けて書いています。 先にお伝えすると、腸上皮化生があるからといって、近いうちに胃がんになるとは限りません。ただし、腸上皮化生のない胃と比べると胃がんが起こりやすい状態ではあるため、ピロリ菌の確認と、間隔をあけた胃カメラでの経過観察を続けていくことが大切になります。 ここでは、腸上皮化生とは何か、胃がんとどのくらい関係があるのか、ピロリ菌の除菌で何が変わるのか、そして次の胃カメラをいつ受ければよいのかを、論文の数字を交えて順に整理します。 腸上皮化生とは、胃の粘膜が腸に似た粘膜に置き換わった状態 胃の内側は、胃酸や消化酵素を出す胃の粘膜でおおわれています。この粘膜が長いあいだ炎症にさらされると、少しずつ薄くなり(萎縮)、ところどころで腸の粘膜によく似た細胞に置き換わっていきます。この置き換わった状態を「腸上皮化生」と呼びます。 炎症の原因として最も多いのは、ピロリ菌の感染
4 日前


京都市下京区・四条大宮で当日大腸カメラを受けたい方へ|血便があるときの動きかた
トイレで血を見つけて、「今日のうちに調べてもらえないか」と検索した方も多いと思います。痔かもしれない、けれど違うかもしれない。原因がわからないまま、今夜を迎えようとしていませんか。 このコラムでは、血便が出たときに当院がどう動くかを、当日検査の流れ、条件、難しいケースまで書きます。あわせて、「当日に検査しなければ間に合わないのか」という点を、論文をもとに整理しました。急ぐべき場合と、急がなくてもよいが先送りにしてはいけない場合は、分けて考えたほうがよいからです。 「今日のうちに調べたい」と考えるのは自然な判断です 血便でいちばん多い原因は痔です。ただ、出血の見た目だけで原因を言い当てることはできません。 アメリカの病院で行われた研究に、症状があって大腸カメラを受けた18〜49歳(平均40歳)の方と、症状のない50〜54歳の検診受診者の結果を比べたものがあります。血便で受診した472人のうち、進行した腫瘍性病変が見つかったのは28人(5.9%)でした。症状のない50〜54歳の検診では113人(6.9%)で、両者に統計的な差はありませんでした[1]。
10月16日


胆石・胆のうポリープと言われたら|腹部エコーでわかることと経過観察の目安を専門医が解説
健康診断や人間ドックの腹部エコーで「胆のうポリープ」「胆石」と書かれ、症状もないのでそのままにしている方は少なくありません。「経過観察」とだけ書かれていても、いつ、何を、どこで観察すればいいのかまでは、結果票に載っていないことが多いものです。 このコラムでは、胆のうポリープと胆石それぞれについて、腹部エコーで何がわかるのか、大きさによって方針がどう変わるのか、そして「様子見をやめて受診してほしいサイン」を、海外の診療指針と大規模な調査をもとに整理します。結果票がお手元にある方は、ポリープの大きさ(mm)の欄を見ながら読み進めてください。 胆のうはどんな臓器か|腹部エコーで見えるもの 胆のうは、肝臓の下にぶら下がっている長さ数センチほどの袋です。肝臓でつくられた胆汁(脂肪の消化を助ける液)をためておき、食事、とくに脂っこいものを食べると縮んで十二指腸へ胆汁を送り出します。 腹部エコー(腹部超音波検査)は、おなかにゼリーを塗り、プローブという器具を当てて臓器の形を映す検査です。放射線は使わず、検査そのものに痛みはほとんどありません。胆のうの中は胆汁で
10月12日


健診で肝機能(AST・ALT・γ-GTP)が高いと言われたら|数値の読み方と下げ方、受診の目安を消化器内科医が解説
健康診断の結果票に「肝機能:要再検査」「γ-GTP 高値」と書かれていても、痛くもかゆくもないので、そのまま引き出しにしまっていませんか。去年も同じ指摘だった、お酒を少し控えれば下がるだろう、と考えている方もいるかもしれません。 このコラムでは、結果票に並ぶAST・ALT・γ-GTPの3つの数値がそれぞれ何を表しているのか、どんな並び方のときに何を疑うのか、そして数値を下げるために実際に効果が確かめられている方法を、論文をもとに順に整理します。お手元に結果票がある方は、3つの数値の欄を見比べながら読んでみてください。途中に「再検査の前にやめておきたいこと」と「早めに受診してほしいサイン」もまとめています。 結果票の3つの数値は、それぞれ何を見ているのか 肝臓は、食べたものから取り込んだ栄養をたくわえたり、薬やアルコールを分解したりしている臓器です。細胞が傷つくと、細胞の中にあった酵素が血液に漏れ出てきます。健診の「肝機能」は、この漏れ出た酵素の量を測って、肝臓に負担がかかっていないかを間接的に見ている検査です。 AST(GOT):肝臓の細胞に多い
10月12日
bottom of page