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お知らせ・院長ブログ


下痢に血が混じるときに考えるべき病気一覧:消化器内視鏡専門医が教える原因、受診の目安、最新の精密検査
下痢を伴う排便時に、鮮やかな赤い血やゼリー状の粘液、あるいは赤黒い血液が混じるという症状は、患者様にとって極めて強い不安を呼び起こすものです ₁。多くの方が「ただの痔だろう」あるいは「一時的な食あたりだろう」と自分に言い聞かせる一方で、その裏側には大腸がんや難病指定されている炎症性腸疾患、あるいは緊急の処置を要する虚血性疾患が隠れていることが少なくありません ₂。 特に「夜間だけ腹痛や下痢がひどくなる」といった悩みや、「痛みはないが血が混じる」という状況は、病態の深刻度を反映している場合があります ₄。本コラムでは、京都市下京区のくりた内科・内視鏡クリニックにおいて、日々数多くの消化器疾患を診断する内視鏡指導医の視点から、血性下痢の背景に潜む疾患の全容を解明し、エビデンスに基づいた最適な受診のタイミングを提示します。 血便の色の臨床的解釈:どこから出血しているのか? 下痢に血が混じる際、まず最も重要な情報は「血液の色」と「便の性状」です。血液の色調は出血部位から肛門までの距離、および腸管内での滞留時間に依存しており、これを確認するだけで鑑別疾患の
2025年12月22日


急な下痢が続く原因と受診の目安を専門医が解説|血便や夜間の腹痛は見逃さないで
急な下痢は、日常生活において極めて頻繁に遭遇する消化器症状の一つであり、その多くは一過性の感染症や食生活の乱れに起因します。しかし、症状が数日間改善しない、あるいは再発を繰り返す場合、背後には早期の介入を必要とする器質的疾患が隠伏している可能性が否定できません ₁。下痢の臨床的な定義は、24時間以内に3回以上の軟便あるいは水様便の排出、または1日の糞便重量が200gを超える状態を指します ₄。特に、急激に発症し持続する下痢においては、脱水のリスク管理と並行して、原因の精査が不可欠となります ₅。 京都市下京区の消化器内科・内視鏡専門クリニックであるくりた内科・内視鏡クリニックでは、こうした下痢症状に対し、最新のエビデンスに基づいた精密な診断と治療を提供しています ₇。本コラムでは、急な下痢が続く際に疑うべき病態、受診を検討すべき「レッドフラグ(危険信号)」、そして専門クリニックで行われる高度な内視鏡診療の役割について、学術的視点から詳細に論述します。 下痢の分類と持続期間に基づく診断学的アプローチ 下痢の診断において最も重要な指標の一つが、その持
2025年12月19日


【最新論文紹介】慢性的な胃腸の不調の真犯人:脳腸相関疾患 (DGBI) のQOLを決定づける「心の健康」—最新論文に基づく全人的治療戦略
長引く胃腸の不調—「脳と腸の対話」の異常がもたらすQOLの危機 脳腸相関疾患(Disorders of Gut-Brain Interaction, DGBI)は、消化管の器質的な異常や炎症では説明できない、慢性的な腹部の不調や排便・排尿機能の異常を特徴とする疾患群です。その代表例として、過敏性腸症候群(IBS)₁ や機能性ディスペプシア(FD)₁、さらには便失禁(FI)₁ などが挙げられます。 DGBIの有病率は世界的に見ても無視できない水準にあり、特にFDは10.1% ₁、IBSは4.4% ₁ と、非常に多くの人々がこれらの慢性的な不調に悩まされています。これらの疾患は命に関わるものではありませんが、その慢性的な性質、再発の頻度、そして効果的な治療法の限界から、患者の生活の質(Quality of Life, QOL)を著しく低下させます ₁。QOLの低下は、医療機関の受診増加、労働生産性の低下、社会参加の障害といった形で、個人レベルだけでなく社会経済的にも大きな負担をもたらしています ₁。 長きにわたり、DGBIの治療は腹痛や便通異常といっ
2025年12月18日


人間ドックは何歳から始めるべきか?健康寿命を延伸するための「最適な開始年齢」と「必須の検査項目」
健康寿命の延伸と「沈黙の臓器」への戦略的アプローチ 予防医学の重要性再認識:人間ドックの役割 現代日本において、私たちは単に長寿を目指すだけでなく、「健康寿命」をいかに長く保つかという課題に直面しています。健康寿命とは、自立した生活を送れる期間を指し、その延伸こそが、人生の質の向上(QOL)に直結します。この目標達成のための最も戦略的な手段が、人間ドックをはじめとする包括的な予防医療です ₁。 人間ドックの真の価値は、病気の「早期発見」に留まらず、生活習慣病や慢性疾患のリスクを早期に特定し、適切な介入を行うことで、疾患の発症を可能な限り遅らせるという「時間的利益」を獲得することにあります ₁。健康的な生活習慣を維持している人は、そうでない人に比べて慢性疾患の発症を平均で約9年間遅らせる可能性があるという研究結果も、この戦略的価値を裏付けています ₂。 従来の健診の限界とくりた内科・内視鏡クリニックの提案 従来の一般的な健康診断や企業の定期健診は、採血や問診が中心であり、高血圧や高血糖といったリスク要因の把握には有効です ₁。しかし、病変が進行する
2025年12月15日


【京都市内視鏡専門医・指導医が徹底解説】年内に決断すべき胃カメラ・大腸カメラ検査:がん予防のための最適なスクリーニング間隔と、痛みを極限まで抑える最新戦略
なぜ「年内」の内視鏡検査があなたの未来を守るのか—放置の代償と時間的切迫性 健康診断の結果を受け取り、「要精密検査」の通知を机の片隅に置いたまま、忙しさにかまけて年末を迎えようとしている方は少なくないでしょう。消化器系の健康管理において、この「放置期間」が将来的な健康リスクをどれほど高めるかについて、最新の医学的知見に基づき詳細に解説します。特に、年内という期限は、単なる事務的な締め切りではなく、身体のリスク管理上、極めて重要な意味を持ちます。 健康診断の結果に潜む「未解決の課題」:期限が迫る医学的理由 会社や自治体が提供する消化器がん検診では、便潜血検査(FOBT)が広く用いられています。このFOBTで陽性判定が出た場合、消化管内のどこかで出血が起きているサインであり、大腸がんや進行したポリープの存在を強く示唆します。 ランダム化比較試験の結果、FOBTによるスクリーニングは、大腸がんによる死亡率を減少させる効果があることが長期的な追跡調査(30年)によって確認されています ₁。この予防効果を最大限に享受するためには、陽性が出た時点での迅速かつ
2025年12月14日
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