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お知らせ・院長ブログ


「長引く咳」は要注意!2 週間以上続く咳の原因と、くりた内科・内視鏡クリニックで受けるべき専門的な診断・治療
専門医からの問いかけ:その「咳」、本当に放っておけますか? 長引く咳は、多くの人々にとって日常の大きな悩みの種です。咳が出ることで夜間に目が覚めてしまい睡眠不足に陥ったり、会話中や会議中に咳き込んで社会生活に支障をきたしたりと、患者様の生活の質(QOL)を著しく低下させます。多くの場合、咳は風邪の初期症状として認識されますが、一般的なウイルス性の気道感染症が原因であるならば、咳は通常、2週間以内に収束に向かいます。 しかし、もし咳が長期間にわたって続く場合、それは単なる「風邪の残り」ではなく、気道や消化器系などに潜む慢性疾患の重要なサインである可能性を強く示唆しています。長引く咳、すなわち慢性咳嗽の患者数は日本国内で約300万人と推定されており、決して稀な症状ではありません。この長引く症状の原因は多岐にわたり、複数の疾患が同時に関与していることも少なくないため、自己判断や市販薬での対処は難しく、専門的な診断と治療が必要となります。 受診の目安となる「2 週間」という期間 専門的な観点から言えば、咳が「2 週間以上続く」場合、原因は単純なウイルス感
10月30日


その「発熱」はなぜ危険なのか?~くりた内科・内視鏡クリニックの診断基準
専門医が解説。「発熱」はなぜ起こる? 発熱は、私たち人間の体が持つ最も原始的で強力な防御反応の一つです。体温計の数字が上がるのを見ると不安になるのは当然ですが、発熱自体は病気ではなく、「体内で何らかの戦いが起きている」という生体からの重要なSOS 信号だと理解することが大切です。単なる風邪だと自己判断しがちですが、発熱の裏には、早期の診断と治療を要する重篤な病気が隠れていることが少なくありません。 医学的に発熱を定義する場合、体温が脳の視床下部で設定された「セットポイント」が上昇し、体温が正常な日内変動(通常、約0.6°Cから1.0°C程度の変動幅)を超えて高くなった状態を指します。一般的に臨床現場では37.5°C以上が発熱と見なされることが多いですが、特に感染症の評価において、米国集中治療学会などの国際的な診療ガイドラインでは、38.3°Cを超える体温が、感染源を徹底的に検索するための評価が必要な「高熱」の基準とされることがあります。 この臨床的定義と国際的な評価基準の違いは、専門医が発熱患者を診る際の重要な視点を示唆しています。患者様が37.
10月29日


忙しいあなたへ:午前11時の大腸カメラ枠新設。仕事にすぐ戻れる「非鎮静・快速大腸カメラ」の科学
なぜ「今」、大腸カメラ検査を受けるべきなのか 日本における大腸がんの現状と、私たちを悩ませる時間的ジレンマ 現代日本において、大腸がんは極めて深刻な健康課題であり、その罹患率は年々増加傾向にあります。特に50歳を過ぎると、発症リスクが急激に高まることが疫学的に示されており、定期的な検査による早期発見・早期治療の重要性は計り知れません。しかしながら、多くの方が検査の必要性を認識しつつも、実際の受診に至るまでには大きな障壁が存在します。 その最大の障壁こそが「時間」です。内視鏡検査は通常、前処置を含めると丸一日あるいは半日以上の拘束時間を要します。さらに、検査の苦痛を軽減するために鎮静剤(麻酔)を使用した場合、その後の回復時間が必要となり、自動車や自転車の運転が禁止されるほか、集中力を要する業務への復帰が困難になるという実務的な制約が課されます。この時間的・実務的な制約こそが、多忙なビジネスパーソンや育児・介護に携わる方々が予防医療から遠ざかる主要因となってきました。 くりた内科・内視鏡クリニックでは、この「時間がないから検査に行けない」という現代社
10月28日


鼻から打つ新しいインフルエンザワクチン「フルミスト」を導入しました!
くりた内科・内視鏡クリニック院長が解説 10代の未来を守る「フルミスト®︎」(経鼻インフルエンザワクチン)の科学と利点 10代のライフスタイルに合わせたインフルエンザ予防の新常識 インフルエンザは、単なる季節性の風邪とは異なり、高い感染力と重症化リスクを持つ疾患です。特に、学業や部活動、そして受験といった重要なライフイベントを迎える12歳から19歳の青少年期におけるインフルエンザ対策は、単に個人の健康を守るだけでなく、社会的な活動を維持するために極めて重要な意味を持ちます。 この世代のインフルエンザ対策において、従来型の注射による不活化ワクチンに加え、近年注目を集めているのが「フルミスト®︎」という新しい選択肢、すなわち経鼻生ワクチンです。くりた内科・内視鏡クリニックでは、最新の医学的エビデンスに基づき、患者様一人ひとりのライフスタイルと心理的特性に合わせた予防策を提供するため、この革新的な経鼻ワクチンの導入を進めています。 なぜ12歳から19歳のインフルエンザ対策は「特別」に重要か? 10代の生活環境は、他の年齢層と比較して感染リスクが格段に高
10月27日


「静かなる危険因子」脂質異常症を徹底解剖 ―動脈硬化・心臓病、そして脂肪肝を防ぐための最新エビデンスとくりた内科・内視鏡クリニックでの戦略
なぜ今、「脂質異常症」に向き合うべきなのか 脂質異常症は自覚症状がないまま進行する「沈黙の病気」 脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の量が基準値から逸脱した状態を指します。かつては「高脂血症」という名称が使われていましたが、現在は数値の多寡だけでなく、動脈硬化を促進するという「異常」な状態を包括的に捉えるため、脂質異常症と呼ばれています。 この疾患の最も危険な点は、初期段階ではほとんど自覚症状がないことです。痛みや倦怠感といった目立った症状がないため、健康診断で異常値を指摘されても、「自分は元気だから大丈夫だろう」と放置されてしまうケースが少なくありません。しかし、その自覚症状の裏側では、血管内部で不可逆的な障害、すなわち動脈硬化が静かに、そして確実に進行しています。数年、あるいは十年単位で進行した動脈硬化は、最終的に心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる重大な疾患を引き起こす、まさしく「沈黙の病気」なのです。 このブログ記事で学べること:エビデンスに基づく予防と治療の最前線 本記事では、単に健診結果の数値が何を意味するかを解説す
10月26日
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