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便秘の真実:見過ごされがちな「隠れ便秘」の危険性と専門医による正しいケア

  • 執筆者の写真: くりた内科・内視鏡クリニック
    くりた内科・内視鏡クリニック
  • 8月4日
  • 読了時間: 17分

更新日:8月5日

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便秘は、多くの人々が経験する身近な症状であり、まさに「国民病」とも称されるほど広範に影響を及ぼしています。しかし、その認識は人それぞれ異なり、「毎日排便があるから自分は便秘ではない」と安心している方も少なくありません。

実は、自覚症状がないまま腸内に便が滞留し、様々な不調や深刻な病気のサインを見過ごしている「隠れ便秘」の可能性があります。便秘は単なる不快感に留まらず、全身の健康に影響を及ぼすこともあるため、その医学的な定義、見過ごされがちな「隠れ便秘」の危険性、そしてエビデンスに基づいた正しい対策について理解を深めることが重要です。



便秘とは?医学的な定義と種類

便秘の定義は時代とともに変化し、より客観的な評価が重視されるようになりました。かつては排便回数の減少が主な指標とされていましたが、現在、日本消化器病学会の「慢性便秘症診療ガイドライン2017」では、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。この定義には「本来」「十分量」といった主観的な表現が含まれるため、患者自身が便秘であると認識しにくい場合もあり、科学的に患者を特定するには課題がありました。

この課題を解決し、より客観的な診断を可能にするため、国際的に広く用いられているのが「Rome IV診断基準」です。この基準は、単に排便回数が少ないことだけでなく、排便困難感や残便感といった多様な症状を重視しています。そのため、排便回数が十分にあったとしても、これらの症状が複数あれば便秘症と診断される可能性がある点が大きな特徴です。



慢性便秘症の診断基準(Rome IV診断基準)

慢性便秘症は、以下の6項目のうち2項目以上を満たし、かつ症状が6ヵ月以上前からあり、最近3ヵ月間は基準を満たしている場合に診断されます。

  • 排便の4分の1超の頻度で、強くいきむ必要がある

  • 排便の4分の1超の頻度で、兎糞状便または硬便(ブリストル便形状スケールでタイプ1か2)である

  • 排便の4分の1超の頻度で、残便感がある

  • 排便の4分の1超の頻度で、直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある

  • 排便の4分の1超の頻度で、用手的な排便介助が必要である(摘便・会陰部圧迫など)

  • 自発的な排便回数が、週に3回未満である


「慢性」の診断基準

6ヵ月以上前から症状があり、最近3ヵ月間は上記の基準を満たしていること。

この客観的な診断基準の存在は、便秘が単なる排便回数の問題ではなく、多様な症状の組み合わせによって定義される複雑な状態であることを示しています。患者自身が自身の排便状況を「快適」と感じていても、上記の基準に照らし合わせることで、潜在的な便秘症である可能性に気づくきっかけとなります。これにより、自己判断の限界が明らかになり、専門医による正確な評価の必要性が強調されます。


便秘の種類

便秘は、その原因によって大きく二つに分類されます。一つは、大腸の形態に何らかの異常がある「器質性便秘」です。もう一つは、大腸の形態は正常であるものの、腸の機能が低下することによって生じる「機能性便秘」です。

機能性便秘はさらに、「機能性便秘症」「便秘型過敏性腸症候群」「機能性便排出障害」などに細分化されます。また、特定の薬剤の副作用によって引き起こされる「薬剤性便秘症」(オピオイド誘発性便秘症を含む)や、別の病気(例えば甲状腺機能低下症など)が原因となる「症候性便秘症」も存在します。便秘の原因が多岐にわたるという事実は、適切な治療のためには、まずその根本原因を特定することが極めて重要であることを示唆しています。



「隠れ便秘」の正体:自覚症状がないのに危険な理由

「隠れ便秘」とは、毎日排便があるにもかかわらず、実際には腸内に便がびっしりと詰まっている状態を指します。この状態にある方は、排便があるため自身が便秘であると自覚していないことが多く、そのため見過ごされがちです。また、「便がすっきり出ない」という感覚も、隠れ便秘の一種として捉えられることがあります。


隠れ便秘の特徴と潜在的な健康リスク

隠れ便秘の最大の特長は、自覚症状の欠如です。しかし、腹部単純X線撮影を行うと、腸内に大量の宿便が確認されることで初めて判明することがあります。

隠れ便秘を放置することは、以下のような深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。

  • 緊急手術の可能性:便秘が極度に悪化すると、腸が破裂し、腹腔全体に炎症が広がる汎発性腹膜炎を引き起こすことがあります。このような状態は緊急手術を要し、生命に関わる危険性があります。

  • がんの発見:隠れ便秘の診断過程において、結腸がんや直腸がんといった大腸の悪性疾患が偶然発見されるケースも報告されています。自覚症状がないからこそ、定期的な検査の重要性が高まります。

  • 小腸閉塞:便の停滞が長期化すると、小腸に水が溜まり、小腸閉塞を引き起こすことがあります。


「腹が痛い」という症状も、実は便秘が原因である可能性があり、安易な自己判断は危険です。腸内に便が滞留していると、腹部の不快感や痛みを引き起こすことがあり、X線撮影で腹部の状態を確認することが推奨されます。

これらの事実は、便秘が単なる排便頻度の問題ではなく、腸内環境や全身の健康に深く関わる潜在的なリスクであることを浮き彫りにします。自覚症状がないからこそ、定期的な健康チェックや専門医による客観的な診断の重要性が高まります。


診断方法の重要性

隠れ便秘の診断には、腹部単純X線撮影が最も重要かつ有効な方法とされています。この検査により、便やガスの停滞、腸管の異常な拡張、便の詰まり具合などを客観的に確認できます。X線撮影で便の停滞が疑われる場合、CT検査を併用することで、より詳細な診断が可能です。

当院では、最新のレントゲン装置(FPDシステム)を導入しており、少ないX線量で鮮明な画像が得られ、短時間で検査が完了します。これにより、患者様は安心して検査を受けていただけます。



便秘の原因は一つじゃない!あなたの便秘タイプは?

便秘は、単一の原因で起こるわけではなく、様々な要因が複雑に絡み合って発生します。その原因を正確に特定することが、適切な治療への第一歩となります。自己診断や安易な市販薬の使用だけでは、根本的な問題を見過ごしてしまう可能性があります。


一般的な生活習慣による原因

  • 食物繊維不足:便のかさを増やし、腸の蠕動運動を促す食物繊維の不足は、便秘の最も一般的な原因の一つです。

  • 水分摂取不足:水分が不足すると便が硬くなり、排便が困難になります。特に高齢者や忙しい方は水分摂取が少なくなりがちです。

  • 運動不足:腸の蠕動運動は、適度な運動によって活性化されます。座りっぱなしの生活は、腸の動きを鈍らせ、便の通過を遅らせる要因となります。

  • 便意の我慢:便意を慢性的に我慢すると、排便反射が鈍化し、便が直腸にたまって硬くなる悪循環に陥ります。

  • ストレスや不規則な生活習慣:腸の動きは自律神経によってコントロールされており、ストレスや不規則な生活は自律神経のバランスを乱し、便秘を引き起こすことがあります。特に痙攣性便秘では、ストレスが腸の過緊張を招き、コロコロとした便が出やすくなります。


薬剤による便秘

一部の薬剤、例えばオピオイド系の鎮痛薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬などは、腸の動きを抑制したり、便を硬くしたりする副作用として便秘を引き起こすことがあります。薬剤による便秘は、服用している薬の種類や量によって症状が異なるため、医師との相談が不可欠です。


隠れた病気が原因となる便秘

便秘は、時に深刻な病気のサインであることもあります。

  • 過敏性腸症候群(IBS):腹痛や便秘、下痢などの自覚症状があるにもかかわらず、腸に器質的な異常が見つからない場合に診断される機能性疾患です。便秘と下痢を繰り返すタイプも存在します。

  • 大腸がん:便秘と下痢を繰り返す、便が細くなる、血便、原因不明の腹痛や体重減少などの症状がある場合、大腸がんの可能性も考慮し、精密検査が必要です。

  • その他の器質性疾患:腸管の狭窄や炎症性疾患など、大腸の形自体が変化して便秘を引き起こす器質性便秘も存在します。


便秘の原因がこれほど多岐にわたるということは、自己判断では適切な対策が難しいことを意味します。特に、生活習慣の改善だけでは解決しない場合や、より深刻な疾患が背景にある可能性を考慮すると、消化器専門医による精密な診断が極めて重要となります。専門医であれば、問診や必要な検査を通じて個々の原因を特定し、最適な治療法を提案することが可能です。



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エビデンスに基づいた便秘解消法:今日からできること

便秘の解消には、生活習慣の改善と、必要に応じた適切な薬物治療が柱となります。


自宅でできる便秘対策:生活習慣の改善

便秘の改善には、日々の生活習慣を見直すことが非常に重要です。食事、運動、排便習慣の3つの柱を中心に、今日からできる具体的な対策をご紹介します。


食事の工夫

  • 十分な水分摂取:便を柔らかくし、スムーズな排便を促すために、1日1.5~2リットルを目安にこまめに水分を摂りましょう。特に、朝起きてすぐにコップ一杯の水を飲むと、腸が刺激されて便意が起こりやすくなります。マグネシウムを多く含む硬水は、体内で水分を集める性質があるため、便の水分量を増やすのに役立つとされています。

  • 食物繊維の積極的な摂取:食物繊維は便のかさを増やし、腸の動きを活発にします。水溶性食物繊維(海藻、果物、こんにゃくなど)と不溶性食物繊維(野菜、穀類、豆類など)をバランス良く摂ることが大切です。日本人の平均摂取量は約15gですが、厚生労働省の目標は約20gとされています。キウイフルーツやプルーン、オオバコなども便秘改善に有効性が示されています。

  • 乳酸菌食品の利用:ヨーグルトや発酵食品に含まれる乳酸菌は、腸内環境を整え、便通改善に役立つと考えられています。

  • オリゴ糖の摂取:はちみつ、玉ねぎ、バナナなどに含まれるオリゴ糖は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるのに役立ちます。

  • 適度な油脂の摂取:腸粘膜を刺激し、蠕動運動を活発にする効果が期待できます。


運動の習慣化

  • 定期的な軽い運動:特にウォーキングやサイクリング、ダンスなどの有酸素運動は、腸の動きを活性化させ、便秘の改善に効果的です。週3~5日、1回30~60分程度のウォーキングが推奨されています。

  • 腹壁マッサージ:おへそのあたりに手を置き、ひらがなの「の」の字を描くように指先と手のひらを動かす「の」の字マッサージが有効です。便が移動する方向を意識しながら、1日15分、週5回行うことが理想的とされています。左右の脇腹を上下に揉んだり、下腹部を上に押し上げるように圧迫するのも良いでしょう。

  • 体幹筋トレーニング:腹筋などの体幹筋を鍛えることで、排便時に腹圧をかけやすくなり、便秘の改善が期待できます。

  • お尻の筋肉を動かす運動:仰向けに寝て膝を曲げ、かかとを床につけてお尻をゆっくり上げ下げする運動も、便を出しやすくするのに役立ちます。


排便習慣とその他の工夫

  • 便意の我慢をしない:便意を感じたら我慢せず、すぐにトイレに行く習慣をつけましょう。慢性的に我慢すると、排便反射が鈍化し、便が硬くなる悪循環に陥ります。

  • 決まった時間にトイレに行く:特に朝食後など、腸が動きやすいタイミングを狙って、毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつけるのが効果的です。

  • 排便時の姿勢:洋式トイレの場合、便座に前かがみに座り、視線を下方向にしてひじを両ひざに置く体勢をとると、直腸から肛門までが直線になり、便の移動がスムーズに行えます。

  • ツボ押し:親指と人さし指の骨が交わるところにある「合谷(ごうこく)」や、手首の内側のシワにある「神門(しんもん)」などのツボ押しも、腸の働きにアプローチできるとされています。

  • 腹部を温める:腹部を温めることで、腸管運動の亢進が治まり、痛みを和らげ、消化・吸収も促されることがあります。



薬物治療に関する正しい知識:「便は軟らかいほど良い」は誤解です

便秘で悩む患者さんの中には、「便は軟らかいほど良い」と誤解し、下剤を大量に服用している方が少なくありません。しかし、これは誤りです。便秘治療において目指すべきは、ブリストル便形状スケール(BSFS)のタイプ4、つまりバナナ状の便です。


ブリストル便形状スケール(BSFS)

ブリストル便形状スケールは、便の形と硬さから便の状態を客観的に評価する国際的な指標です。

タイプ

便の形状と説明

状態

タイプ1

コロコロ便 硬いコロコロした便で、ウサギの糞のよう

重度の便秘

タイプ2

ソーセージ状で硬い便 ソーセージ状だが表面がゴツゴツしている

便秘

タイプ3

ソーセージ状で表面にひび割れのある便 ソーセージ状で表面にひび割れがある

やや便秘

タイプ4

なめらかで柔らかなバナナ状の便 なめらかで柔らかなバナナ状

理想的な便

タイプ5

はっきりした境目のある柔らかい塊状の便 柔らかい塊で、排便しやすい

やや下痢気味

タイプ6

境界不明瞭な泥状便 形が崩れて、泥状に近い

軽度の下痢

タイプ7

水様便 完全に液状で、固形物がない

重度の下痢


なぜタイプ4が理想的か

タイプ1~2の硬い便は、排便時に強いいきみが必要となり、残便感が生じやすい傾向があります。一方、タイプ6~7の泥状・水様便は、液体状のため直腸に便が残ったり、何度も排便を繰り返すことになり、かえって不快感やQOL(生活の質)の低下につながります。ブリストル便形状スケールタイプ4のバナナ状の便は、最も快適で満足度の高い排便をもたらし、QOLが良好であるという研究結果も報告されています。



下剤の適切な使用

  • 浸透圧性下剤(酸化マグネシウムなど):腸内で水分分泌を促し、便を軟らかくして排便を助けます。耐性や依存性がなく、比較的安全なため、第一選択薬として推奨されることが多いです。ただし、腎機能障害のある方には注意が必要です。

  • 刺激性下剤(センナ、ビサコジルなど):大腸の動きを直接刺激して排便を促しますが、長期的な使用は薬物耐性や依存性、難治性便秘を招くリスクがあります。そのため、必要な場合にのみ、医師の指示に従って使用すべきです。市販薬を自己判断で使い続けることは、症状を悪化させるリスクがあるため、注意が必要です。


便秘解消法は単なる「便を出す」ことではなく、理想的な便の状態を目指し、腸の生理機能に合わせたアプローチが重要です。特に、下剤の誤用が便秘を悪化させるという事実は、患者教育の不足と専門家による適切な指導の必要性を示しています。生活習慣の改善は重要ですが、それだけでは解決しない場合や、薬物治療が必要な場合には、どの薬をどのように使うべきか、そして理想的な便の状態をどのように目指すべきかについて、専門医の指導が不可欠です。



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こんな症状は要注意!専門医への受診を検討すべきタイミング

便秘は「たかが便秘」と軽視されがちですが、自己判断で市販薬を使い続けたり、放置したりすることは、症状を悪化させたり、より深刻な病気の発見を遅らせたりするリスクがあります。海外の研究では、便秘が脳卒中や循環器疾患のリスクを高める可能性も報告されており、その影響は決して軽視できません。


専門医への受診を検討すべき具体的な症状・状況

以下のような症状や状況がある場合は、消化器専門医への受診を強く検討すべきです。

日常生活に支障がある場合

  • 長年便秘に悩んでいて、初めて医療機関を受診する方。

  • 便が週に3回未満、または毎日出ていてもすっきりしない、残便感がある方。

  • 便が硬くて出しづらい、強くいきまないと出ない方。

  • 便秘のせいで腹痛や膨満感が強く、日常生活に支障を感じている方。

  • 市販の便秘薬を長期間使用している、または効かなくなってきた方。

  • 便秘薬を使うことに不安を感じている方。


「危険なサイン」を伴う場合(特に注意が必要な症状)

  • 40歳以上で急に便秘になった方。

  • 便に血が混ざる(血便が出る)方。

  • 便の形が細くなってきた方。

  • 原因不明の腹痛や体重減少を伴う方。

  • 発熱や吐き気を伴っている方。

  • 便秘と下痢を繰り返す方。

  • 家族に大腸がんの既往がある方。


便秘の症状は多様であり、単なる不快感から、がんなどの重篤な疾患のサインまで幅広い可能性があります。特に上記の「危険なサイン」の存在は、自己診断の危険性と、消化器専門医による早期かつ正確な診断の絶対的な必要性を強調します。



消化器専門医に相談するメリット

消化器専門医は、便秘の症状を詳細に診察し、その原因を正確に特定します。隠れた疾患(大腸がん、過敏性腸症候群など)の有無を明確にし、早期発見・早期治療に繋げることができます。例えば、大学病院での診察では、一般内科の便秘外来に長年通っても改善しなかった患者様が大腸カメラ検査を受けた結果、大腸がんが発見されたという事例も多く報告されています。

専門医は、腸の働きだけでなく、内臓の病気やホルモンバランスの乱れなど、便秘の根本的な原因を多角的に探ります。患者様一人ひとりに合わせた生活習慣の見直し、適切な薬物治療、必要に応じた検査(内視鏡検査、X線検査など)を提案し、根本的な解決を目指します。これにより、排便に対する不安や苦痛を軽減し、患者様ご自身に合った排便リズムを見つけるサポートを受けることが可能になります。



くりた内科・内視鏡クリニックが選ばれる理由:あなたの便秘に寄り添う専門医療

便秘は、その原因も症状も患者様によって多種多様です。くりた内科・内視鏡クリニックでは、患者様一人ひとりの状態を深く理解し、最適な治療を提供することを目指しています。


経験豊富な内視鏡専門医による安心の診断と治療

当院の院長は、大学病院や都市部の大病院での長い臨床経験を持つ消化器内視鏡専門医です。便秘の背後に隠れた重大な疾患(大腸がんや炎症性腸疾患など)を見逃さない、精度の高い診断が可能です。専門医による診断は、隠れた疾患の有無やその原因を明確にし、根本的な解決が期待できる大きなメリットがあります。


患者様の負担を最小限に抑える内視鏡検査

内視鏡検査は、便秘の原因特定や大腸がんの早期発見に不可欠な検査ですが、「苦しい」「痛い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。くりた内科・内視鏡クリニックでは、鎮静剤を用いた「眠っているような感覚」で受けられる胃カメラ・大腸カメラ検査を提供しています。経験豊富な専門医が、患者様の苦痛を最小限に抑え、安心して検査を受けていただけるよう細心の注意を払います。大腸カメラ検査中にポリープが発見された場合は、その場で切除することも可能です。


多角的なアプローチによる精密な診断

便秘の診断には、問診や触診に加え、客観的な検査が重要です。当院では、便秘の診断に欠かせないレントゲン検査(最新のFPDシステムで被ばく量を抑え、短時間で検査可能)や、超音波検査(エコー検査)も導入しており、多角的な視点から正確な診断を行います。人間ドックにも対応しており、眠ったまま受けられる質の高い内視鏡検査を含む、精度の高い総合的な健康チェックが可能です。


生活習慣から薬物治療まで、オーダーメイドの便秘改善プラン

便秘の原因が生活習慣にある場合は、食事や運動、排便習慣に関する具体的なアドバイスをいたします。薬物治療が必要な場合は、患者様の状態や便秘のタイプに合わせ、浸透圧性下剤から新しい作用機序の薬剤まで、適切な選択肢を提案します。刺激性下剤の安易な長期使用は避け、根本的な改善を目指します。便秘外来では、詳細な診察を通じて、腸の働きだけでなく、内臓の病気やホルモンバランスの乱れなど、あらゆる可能性を考慮した根本治療を進めます。


地域に根ざした「かかりつけ医」として

くりた内科・内視鏡クリニックは、京都市下京区、阪急大宮駅から徒歩2分というアクセスしやすい立地にあります。地域の皆様が、どんなことでも気軽に相談できる「かかりつけ医」として、消化器疾患だけでなく、内科全般の健康をサポートいたします。Web予約も24時間受け付けており、スムーズな受診が可能です(Web予約に空きがない場合はお電話ください)。



まとめ:快適な排便で健康な毎日を

便秘は多くの人が抱える身近な問題ですが、その裏には「隠れ便秘」のような自覚しにくい状態や、大腸がんなどの深刻な病気が隠れている可能性もあります。症状を自己判断で済ませたり、市販薬に頼り続けたりすることは、根本的な解決を遠ざけ、時に健康リスクを高めることにも繋がります。

くりた内科・内視鏡クリニックでは、経験豊富な消化器内視鏡専門医が、最新の設備と患者様に寄り添う姿勢で、便秘の悩みに真摯に向き合います。苦痛の少ない内視鏡検査をはじめ、多角的な検査とオーダーメイドの治療計画で、便秘の根本的な原因を特定し、快適な排便と健康な毎日を取り戻すお手伝いをいたします。


もし便秘で悩んでいる、あるいは「隠れ便秘」の可能性に心当たりがある場合は、ぜひ一度、くりた内科・内視鏡クリニックにご相談ください。私たちと一緒に、腸の健康を取り戻し、より質の高い生活を目指しましょう。


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