知っておきたい好酸球性消化管疾患 ~食道炎と胃腸炎の基礎知識~
- くりた内科・内視鏡クリニック
- 6月24日
- 読了時間: 16分

はじめに:好酸球性消化管疾患とは?
好酸球性消化管疾患の概要と近年注目される理由
好酸球性消化管疾患(Eosinophilic Gastro-Intestinal Disorder: EGID)は、アレルギー反応に関わる「好酸球」という特殊な白血球が、消化管の粘膜に異常に多く集まり、炎症を引き起こす病気の総称です。食べ物などがアレルゲンとなり、アレルギー性の炎症が慢性的に続くことで、消化管の正常な働きが妨げられると考えられています。
近年、日本でもこの疾患の患者さんが増えており、医療現場で注目されています。好酸球性消化管疾患は、国が定める「指定難病」にも含まれており、専門的な診断と長期的な治療が必要となることが多いのが特徴です。難病に指定されているということは、まだ十分に解明されていない部分が多く、専門的な知識と経験を持つ医療機関での診療が特に重要であることを意味します。この病気について詳しく知っていただくことで、ご自身の症状に心当たりのある方が、適切な専門医療機関である当院を受診するきっかけになれば幸いです。
好酸球性消化管疾患は、炎症が起こる部位によって主に「好酸球性食道炎(Eosinophilic Esophagitis: EoE)」と「好酸球性胃腸炎(Eosinophilic Gastroenteritis: EGE)」の二つに大きく分けられます。患者さんの中には「好酸球性胃腸症」という言葉を耳にされる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは多くの場合、「好酸球性胃腸炎」と同じ病態を指すか、あるいは「好酸球性消化管疾患」全体の総称として用いられることがあります。本記事では、より正確な情報をお伝えするため、胃や腸に炎症が限定される病態を「好酸球性胃腸炎(EGE)」と表記し、好酸球が関わる消化管全体の炎症性疾患を指す場合は「好酸球性消化管疾患」という総称を用いることで、用語の混乱を避けるよう努めます。この明確な用語の使い分けは、患者さんがご自身の病態を正しく理解するために不可欠です。
くりた内科・内視鏡クリニックからのご挨拶
くりた内科・内視鏡クリニックでは、好酸球性消化管疾患の正確な診断に欠かせない内視鏡検査に特に力を入れています。患者さんが安心して検査を受け、適切な治療へと進めるよう、様々な配慮と専門的な知識をもって診療にあたっています。このブログ記事が、好酸球性消化管疾患について正しく理解を深め、ご自身の症状に心当たりのある方が、早期に専門医を受診するきっかけとなれば幸いです。
好酸球性食道炎(EoE)について
どんな病気?(定義と特徴)
好酸球性食道炎(EoE)は、アレルギー反応によって食道にのみ好酸球が異常に集まり、炎症を引き起こす慢性アレルギー疾患です。この病気の診断には、食べ物が飲み込みにくいなどの食道に関連する症状があることと、食道の粘膜組織を詳しく調べた際に、高倍率視野(HPF)あたり15個以上の好酸球が確認されることが重要な基準となります。
以前は、胃酸を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬:PPI)が効く症例は「PPI反応性食道好酸球浸潤(PPI-REE)」として別の病気とされていました。しかし、最近の国際的なガイドラインの改訂により、現在では好酸球性食道炎の概念に含められるようになりました。これは、PPIに反応する症例も、本質的には好酸球性食道炎の一種であるという理解が深まったことを意味します。日本では欧米に比べて症例が少ないとされていますが、近年増加傾向にあり、男性に多く見られる傾向があります。
こんな症状に注意(主な症状)
好酸球性食道炎の主な症状は、食べ物や飲み物が飲み込みにくい「嚥下障害」や、食べ物がのどや胸につかえるような「つかえ感」です。これらの症状は、特に固形物を食べる際に強く感じることがあります。小さなお子さんの場合では、授乳が難しくなったり、嘔吐や腹痛として症状が現れることもあります。病気が長く続くと、炎症によって食道の内側が狭くなる「食道狭窄」を引き起こすことがあり、これによりさらに飲み込みにくさが悪化します。場合によっては内視鏡を使った拡張術や、まれに外科的な治療が必要になることもあります。
どうやって診断するの?(内視鏡検査と生検の重要性)
好酸球性食道炎の診断には、「上部消化管内視鏡検査」が非常に重要であり、最終的な確定診断には食道粘膜の「生検」(組織検査)が必須とされています。内視鏡検査は、食道の粘膜を直接観察し、炎症の有無や特徴的な所見を確認するために不可欠な検査です。食道には、縦に走る溝(縦走溝)、リング状のひだ、白い斑点(白斑)、粘膜のむくみ(浮腫)など、好酸球性食道炎に特徴的な所見が見られることがあります。これらの所見は、経験豊富な医師が内視鏡で確認することで、診断の手がかりとなります。
内視鏡検査中にこれらの特徴的な所見が確認された場合、あるいは好酸球性食道炎が強く疑われる場合には、内視鏡の先端から特殊な器具を挿入して、食道の粘膜組織を少量採取します。この採取された組織を病理医が顕微鏡で詳しく調べ、好酸球の浸潤を確認することで、最終的な診断が確定します。この生検による組織診断は、他の食道炎(例えば逆流性食道炎やカンジダ食道炎など)との鑑別を行う上でも極めて重要です。その他、食道造影検査、胸部CT検査、アレルギー検査などの血液検査も補助的に行われることがあります。これらの検査は、病態の全体像を把握し、治療方針を決定する上で役立ちます。
どんな治療があるの?(薬物療法、食事療法、内視鏡的治療)
好酸球性食道炎の治療は、症状を和らげ、食道粘膜の炎症を抑えることを目的とします。
薬物療法
比較的軽度の症状を訴える症例では、胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬:PPIやカリウム競合型アシッドブロッカー:P-CAB)が第一選択として用いられ、約半数から2/3の症例で症状の改善が見られます。これは、胃酸の逆流が食道の炎症を悪化させる可能性があるためです。これらの薬が効果を示さない場合や、症状が強い場合には、ステロイド嚥下療法(ステロイド剤を飲み込む治療法)が行われます。この治療は、ステロイドが食道に直接作用するため、全身への影響が少ないという利点があります。症状に応じて、少量のステロイド嚥下を継続することで、症状の再燃を防ぐこともあります。
食事療法
好酸球性食道炎は食事に含まれるアレルゲンが原因と考えられていますが、具体的な原因食物を特定することは難しい場合が多いです。海外では、卵、ミルク、小麦、大豆、豆類、魚介類といった6種類の食物を除去する食事療法が有効であると報告されていますが、成人でこれらの食物を完全に除去することは日常生活において難しいことが多いのが現状です。もし特定の原因食物が特定できた場合は、その食物を除去する食事療法が症状改善に繋がることがあります。
内視鏡的治療
食道の狭窄が強く、食事の通過が困難な症例では、内視鏡を使って狭くなった食道を広げる「バルーン拡張術」が行われることがあります。ただし、この治療は日本では比較的稀なケースに限られます。
長期管理と予後
好酸球性食道炎は慢性的な経過をたどることが多く、薬物療法で症状が改善しても、自己判断で薬を中止すると約半数以上の患者さんが1年以内に再発すると報告されています。この病気には現在のところ根本的な治療法がなく、症状の改善は炎症を抑える対症療法によるものです。そのため、症状が落ち着いた後も、長期的な薬の継続や定期的な経過観察が必要となる場合があります。健康診断などで偶然発見される無症状のケースもあり、その場合は経過観察となることが多いですが、病気の自然な経過についてはまだ十分に解明されていません。この病気が慢性的な性質を持つことを患者さんに正直にお伝えし、長期的な視点での治療計画と、クリニックとの継続的な連携の重要性を訴えることは、患者さんが治療に対する現実的な期待を持ち、安心して治療に取り組む上で不可欠です。

好酸球性胃腸炎(EGE)について
どんな病気?(定義と特徴)
好酸球性胃腸炎(EGE)は、好酸球が胃、小腸、大腸といった消化管の広範囲に病的に集まり、炎症を引き起こす慢性アレルギー疾患です。好酸球性食道炎と同様に、食物などがアレルゲンとなってアレルギー反応を起こすことが原因と考えられていますが、具体的な原因物質の特定は難しいことが多いです。日本では好酸球性食道炎よりも症例報告が多いとされており、指定難病の一つにも数えられています。
こんな症状に注意(主な症状)
好酸球性胃腸炎の症状は、炎症が起こる消化管の部位や炎症の程度によって多岐にわたりますが、一般的には「腹痛」、「嘔吐」、「食欲不振」、「下痢」、「血便」、「体重減少」、「腹部膨満感」などが見られます。これらの症状は、消化吸収機能の障害や、消化管の運動異常によって引き起こされます。
重症の場合には、消化管の閉塞、腸の破裂、腹膜炎といった生命に関わる重大な合併症を引き起こすこともあります。特に、腸管壁が著しく厚くなったり、腹水が貯留するようなケースでは、緊急的な対応が必要となることもあります。約60%の症例で症状の再発を繰り返し、慢性化してステロイド依存性となるなど、薬剤治療に伴う様々な副作用が問題となる場合があります。
どうやって診断するの?(内視鏡検査と生検の重要性)
好酸球性胃腸炎の診断には、特徴的な症状があることに加え、胃、小腸、大腸の粘膜生検で好酸球が主体となる炎症細胞の浸潤が確認されることが必須です。特に、高倍率視野(HPF)あたり20個以上の好酸球浸潤が診断の目安となります。生検は診断の正確性を高めるため、複数の部位から組織を採取することが望ましく、また、クローン病や潰瘍性大腸炎などの他の炎症性腸疾患を除外することも重要です。
内視鏡検査では、好酸球性胃腸炎に特異的な内視鏡所見は少ないものの、発赤、浮腫、びらん、潰瘍、結節などが見られることがあります。これらの所見は、炎症の存在を示唆しますが、診断には生検による病理学的確認が不可欠です。CT検査では、腸管のむくみによる壁の肥厚や腹水が認められることがあり、腹水中に好酸球が増加していることも診断の参考になります。血液検査で好酸球の増加、貧血、低アルブミン血症が見られることもあります。また、喘息などのアレルギー疾患の病歴も診断の参考となります。
どんな治療があるの?(薬物療法、食事療法、今後の展望)
好酸球性胃腸炎の治療は、症状のコントロールと炎症の抑制が中心となります。
薬物療法
もし食物アレルゲンが特定できた場合は、その食物を除去する食事療法が有効ですが、好酸球性食道炎と同様に原因特定が困難な場合が多いです。重症例の急性期や難治例では、炎症を強力に抑えるために全身性ステロイド投与が行われ、多くの場合著しい効果が見られます。ステロイドは、炎症を迅速に抑える効果があるため、症状が重い患者さんにとっては非常に有効な選択肢です。
しかし、ステロイドに反応が乏しい症例や、薬の減量中に症状が再燃することも多く、長期使用による副作用(糖尿病、骨粗鬆症、うつ状態など)が問題となることがあります。ステロイドは強力な効果を持つ一方で、根本的な病気の原因を取り除く治療法ではないため、長期的な使用が必要となりがちです。このため、患者さんにはステロイド治療の有効性とともに、長期使用に伴う副作用のリスクについても十分に説明し、慎重な管理と定期的なモニタリングが不可欠です。比較的軽症の症例では、抗アレルギー薬、特にロイコトリエン受容体拮抗薬が有効とされています。
今後の展望
好酸球性胃腸炎は指定難病であり、その発病のメカニズムは未だ不明な点が多く、効果的な根治療法は確立されていません。しかし、医学研究は日々進歩しており、現在、国内外で新しい薬剤(アレルギー反応に関わるサイトカインを標的とした生物学的製剤など)の治験が進められており、その開発が強く望まれています。これらの新しい治療法は、ステロイド治療に抵抗性を示す症例や、再発を繰り返す症例に対して、新たな希望をもたらす可能性があります。当院も常に最新の治療動向に注目し、患者さんにとって最適な治療を提供できるよう努めています。
好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎の比較
好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎は、どちらも好酸球が関与するアレルギー性炎症という共通のメカニズムを持つ疾患ですが、炎症が起こる消化管の部位が異なるため、現れる症状、診断のアプローチ、そして治療の重点が異なります。これらの違いを理解することは、患者さんがご自身の症状を正しく認識し、適切な医療機関を受診するために役立ちます。
好酸球性食道炎は主に食道に炎症が限られるため、「食べ物が飲み込みにくい(嚥下障害)」や「胸につかえる感じ」といった食道に関連する症状が中心となります。一方、好酸球性胃腸炎は胃や小腸、大腸といった広範囲の消化管に炎症が及ぶ可能性があるため、「腹痛」、「嘔吐」、「下痢」、「体重減少」など、より多様で広範な消化器症状が見られます。
診断においては、どちらの疾患も内視鏡検査と生検が確定診断に必須ですが、内視鏡所見には違いが見られます。好酸球性食道炎では、食道に特有の縦走溝やリング状のひだなどの特徴的な所見が見られることがあります。好酸球性胃腸炎では、内視鏡所見は非特異的であることも多いですが、CT検査で腸管壁の肥厚や腹水が認められることが診断の参考となります。
治療面では、好酸球性食道炎では食道に直接作用する局所ステロイド嚥下療法が有効なことが多いですが、好酸球性胃腸炎では、より広範囲の炎症を抑えるために全身性ステロイドが必要となる重症例が多い傾向にあります。
以下の比較表は、両疾患の主な違いを簡潔にまとめており、患者さんがご自身の症状と照らし合わせ、どちらの疾患の可能性が高いかを大まかに把握する手助けとなります。この表は、両疾患に対する当院の深い理解と、それぞれの病態に応じた診断・治療対応能力を示すものでもあります。
項目 | 好酸球性食道炎(EoE) | 好酸球性胃腸炎(EGE) |
主な炎症部位 | 食道のみ | 胃、小腸、大腸など、全消化管の可能性あり |
主な症状 | 嚥下障害(飲み込みにくい)、つかえ感、胸やけ、胸痛 | 腹痛、嘔吐、食欲不振、下痢、血便、体重減少、腹部膨満感 |
内視鏡所見 | 縦走溝、リング、白斑、浮腫など特徴的所見あり | 発赤、浮腫、びらん、潰瘍、結節など(特異的所見は少ない) |
確定診断 | 食道粘膜生検で好酸球浸潤(15/HPF以上) | 胃・小腸・大腸粘膜生検で好酸球浸潤(20/HPF以上)、または腹水中の好酸球増多 |
主な治療法 | 酸分泌抑制薬(PPI/P-CAB)、ステロイド嚥下療法、食事療法 | 全身性ステロイド、抗アレルギー薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬)、食事療法 |
日本での報告頻度 | 欧米に比べ少ない | 欧米に比べ多い |
難病指定 | 指定難病 | 指定難病 |
根治療法 | なし(長期管理が必要) | なし(長期管理が必要) |
くりた内科・内視鏡クリニックでの診断・治療
当院の内視鏡検査について(苦痛の少ない検査、専門性)
好酸球性消化管疾患の正確な診断には、内視鏡検査とそこでの組織採取(生検)が不可欠です。くりた内科・内視鏡クリニックでは、患者さんの負担を最小限に抑えつつ、質の高い内視鏡検査を提供することに注力しています。当院の名称にも「内視鏡」とあるように、内視鏡検査は当院の専門分野であり、この疾患の診断において最も重要な検査が当院の強みと完全に一致しています。
最新の内視鏡システムを導入し、好酸球性消化管疾患の診断経験が豊富な医師が、一つ一つの検査を丁寧に行います。内視鏡検査に不安を感じる患者さんは少なくありませんが、当院では患者さんのご希望に応じて鎮静剤を使用するなど、「苦痛の少ない内視鏡検査」を積極的に提供しています。これにより、検査に対する心理的なハードルを軽減し、安心して検査を受けていただけるよう配慮しています。検査中に好酸球性消化管疾患が疑われる病変が見つかった場合は、その場で必要な組織を採取し、迅速に病理検査に提出することで、早期かつ的確な診断を目指します。
当院の治療方針と患者様へのサポート
好酸球性消化管疾患は多くの場合、長期にわたるお付き合いが必要な慢性疾患です。そのため、当院では患者さん一人ひとりの症状の程度、炎症の部位、病態の進行度に応じた、きめ細やかな治療計画を立案し、患者さんと共に病気と向き合います。
治療は、国内外の最新のガイドラインに基づいたエビデンスのある方法(酸分泌抑制薬、ステロイド嚥下療法、全身性ステロイドなど)を患者さんと十分に相談しながら選択します。この病気は長期的な療養が必要であり、生活面に長期にわたる支障を来す可能性があるため、単に治療法を提示するだけでなく、継続的な医療管理と患者さんの生活の質の維持が重要です。当院は、患者さんの「伴走者」として、長期的な視点で包括的なサポートを提供します。
食事療法についても、特定の食物アレルゲンが疑われる場合は、必要に応じて管理栄養士と連携し、具体的な除去食のアドバイスや栄養指導を提供することも可能です。長期にわたる治療が必要となる場合が多いため、患者さんが安心して日常生活を送れるよう、定期的なフォローアップと生活指導を継続的に行います。特にステロイド治療に伴う可能性のある副作用(例:糖尿病、骨粗鬆症、うつ状態など)についても、慎重に管理し、患者さんと密に連携を取りながら治療を進めます。好酸球性消化管疾患の治療は日々進歩しており、当院では最新の治療動向(新規薬剤の治験情報など)にも常にアンテナを張り、必要に応じて専門性の高い医療機関へのご紹介も積極的に行います。
こんな時はご相談ください(受診の目安)
以下のような症状が続く場合は、好酸球性消化管疾患の可能性が考えられます。お一人で悩まず、お早めにくりた内科・内視鏡クリニックにご相談ください。
食べ物や飲み物が飲み込みにくい、のどや胸につかえる感じがする
原因がはっきりしない腹痛、吐き気、嘔吐、下痢が長く続いている
食欲不振や、特に理由もなく体重が減少している
便に血が混じる(血便)が見られる
喘息やアレルギー性鼻炎など、他のアレルギー疾患をお持ちの方で、消化器症状がある
当院は阪急「大宮」駅から徒歩2分と、公共交通機関でのアクセスも大変便利です。ご予約・お問い合わせは、お電話(075-334-6007)または当院の公式サイト(https://www.kurita-naika.jp/)より承っております。
おわりに:病気と向き合うため
慢性疾患としての理解と長期的なケアの重要性
好酸球性消化管疾患は、多くの場合、長期にわたるお付き合いが必要な慢性疾患です。症状が改善したとしても、自己判断で治療を中断すると再発する可能性が高いことが報告されています。この病気は基本的に悪性疾患ではないため、生命に直接関わる病気ではありませんが、約60%の症例で再発を繰り返し、慢性化することもあります。そのため、病気とじっくり向き合い、根気強く治療を続けることが大切です。
患者さんが抱えるであろう、病気の慢性性や再発の可能性に対する不安は十分に理解できます。しかし、この病気が生命に関わるものではないという事実は、患者さんの精神的な負担を軽減する一助となるはずです。当院は、患者さんの不安に寄り添い、長期的なパートナーとしてサポートする姿勢を明確にしています。症状や治療に関する不安、日常生活での疑問など、どんな些細なことでも遠慮なく当院にご相談ください。患者さんが安心して病気と向き合えるよう、くりた内科・内視鏡クリニックのスタッフ一同、全力でサポートさせていただきます。
当院へのアクセス・お問い合わせ
くりた内科・内視鏡クリニックは、京都市下京区大宮通綾小路下る綾大宮町62 シェルブリュー四条大宮1階にございます。阪急「大宮」駅から徒歩2分と、公共交通機関でのアクセスも大変便利です。
好酸球性消化管疾患でお悩みの方、あるいはご自身の症状に心当たりのある方は、どうぞお気軽にご来院ください。ご予約・お問い合わせは、お電話(075-334-6007)または当院の公式サイト(https://www.kurita-naika.jp/)より承っております。この明確なアクセス情報と連絡先を提示することで、患者さんが「受診しよう」と思ったときに、すぐに次の行動に移れるような具体的な導線を確保しています。特に、駅からの近さを強調することは、クリニックの利便性を強くアピールし、受診への障壁を低減する効果があります。
