座るとお腹が痛い女性の悩み:消化器内科の視点から紐解く複合的な原因と解決策
- くりた内科・内視鏡クリニック
- 10月10日
- 読了時間: 15分

女性に多い「座るとお腹が痛い」の正体
多くの女性が経験する「座るとお腹が痛くなる」という悩みは、一見すると些細なことのように感じられ、見過ごされがちです。特に、月経周期に伴う不調と関連付けられることが多く、「生理前だから仕方ない」「女性だからよくあること」と自己判断し、痛みに耐えている方も少なくありません。しかし、この症状は単なる体調不良ではなく、体のどこかに何らかの不調が隠れていることを示す重要なサインです。この痛みは、体が発するメッセージとして真摯に受け止めるべきであり、決して放置してよいものではありません。
本稿では、この「座るとお腹が痛い」という症状が、単一の原因ではなく、複数の要因が複雑に絡み合って引き起こされる可能性があることを解説します。その原因は、消化器系、婦人科系、さらには姿勢や筋肉の問題まで多岐にわたります。腹痛という一つの症状であっても、その背景にある病態は様々であり、正しい診断に辿り着くためには多角的な視点からアプローチすることが不可欠です。また、詳細な検査を行っても、腹痛の原因が特定できないケースが約40%に上るというデータもあります。このような「原因不明」と診断された場合、患者様は途方に暮れてしまうかもしれませんが、その背景には、単一の専門分野だけでは解明できない、複数の要素が重なり合った複雑な病態が潜んでいる可能性があります。消化器内科医の知見を基に、このような複雑な腹痛の真の原因に迫り、その解決策を探ります。
腹痛の部位と痛み方から探る原因の糸口
婦人科系疾患との関連性
女性の腹痛を考える上で、婦人科系の問題は最も重要な要素の一つです。特に下腹部の痛みは、婦人科系疾患との関連が深く、多くの女性が経験する月経周期に関連した痛みから、より深刻な病気が原因となる場合まで様々です。
生理周期に隠された痛みのメッセージ
月経痛(生理痛)は、子宮が収縮することで引き起こされる痛みであり、多くの女性が経験する症状です。この痛みは、人によっては鈍い重苦しい痛みであったり、陣痛のように強い痛みが押し寄せたりするなど、その感じ方は様々です。また、排卵期には卵巣の表面が破れて卵子が排出される際に、痛み(排卵痛)を感じることがあります。月経痛や排卵痛といった生理的な現象であっても、腹痛の原因となり得ることが知られています。
子宮・卵巣のトラブルが引き起こす痛み
より注意が必要なのは、子宮や卵巣の病気が原因で腹痛が引き起こされるケースです。子宮内膜症は、本来子宮の内側にあるはずの子宮内膜の組織が、子宮筋層や子宮以外の場所にでき、強い月経痛や過多月経を引き起こすことがあります。子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、筋腫が大きくなることで周囲の臓器を圧迫し、下腹部の鈍痛や張りを引き起こすことがあります。また、粘膜下筋腫と呼ばれる子宮内腔にできるタイプの筋腫は、サイズが小さくても強い月経痛の原因となることが珍しくありません。卵巣嚢腫は、卵巣にできる液体の詰まった袋状の腫れもので、これがねじれたり破裂したりすると、突然激しい腹痛を引き起こすことがあります。
このように、女性の腹痛には婦人科系疾患が深く関わっていますが、腹痛の原因はそれだけにとどまりません。患者様が婦人科を受診し、「特に問題はない」と診断されたとしても、その痛みが消えない場合、消化器系や泌尿器系など、他の臓器に原因がある可能性が考えられます。このため、一つの専門分野にとらわれず、幅広い視点から鑑別診断を行うことが非常に重要です。この多角的な視点を持つことで、患者様は複数の医療機関を巡る「ドクターショッピング」を避けることができ、時間的、精神的な負担を軽減することができます。総合的な内科的アプローチが、腹痛の真の原因にたどり着くための最短ルートとなるのです。

消化器系疾患との関連性
「座るとお腹が痛い」という症状は、消化器系の不調が原因であることも多いです。特に、長時間座っていることで痛みが悪化する場合、姿勢と消化器系の両方に原因が潜んでいる可能性があります。過敏性腸症候群(IBS)や感染性腸炎、大腸憩室炎といった腸の病気も、腹痛や便秘、下痢の原因となり、日常的な活動や姿勢によって症状が悪化することがあります。
胃や腸の不調が姿勢で悪化するメカニズム
姿勢が悪いと、内臓に物理的な圧迫がかかり、消化器系の機能に悪影響を及ぼすことがあります。特に猫背のような前かがみの姿勢が続くと、腹部の内臓が下垂(下方向へずれる)し、正常な働きが妨げられる可能性があります。この下垂によって血流が滞り、消化や蠕動運動(腸が内容物を運ぶ動き)が鈍くなることで、慢性的な下痢や便秘を引き起こす悪循環が生じます。
興味深いのは、この因果関係が一方的ではないという点です。つまり、悪い姿勢が消化器系に悪影響を及ぼす一方で、消化器系の不調(膨満感や便秘)が不快感から無意識に体を丸める姿勢につながることがあります。これにより、姿勢が悪化し、さらに消化器系の機能が低下するという負のスパイラルに陥ってしまうのです。単純に「姿勢を正しなさい」と指導するだけでは解決しない、この複雑な相互関係を理解することが、根本的な治療への第一歩となります。
姿勢が原因となる腹痛の科学
長時間座り続けることによる腹痛は、内臓の不調だけでなく、姿勢そのものが原因となっているケースも少なくありません。
猫背や前かがみが内臓に与える物理的影響
前かがみの姿勢は、内臓に直接的な圧力をかけます。この圧力は、胃や腸の本来あるべき位置をずらし、消化や血流を妨げる原因となります。風船を両側から押さえると、中身が移動して一部が膨らむように、内臓もまた、物理的な圧迫によって機能不全を起こす可能性があるのです。このような物理的な影響は、自覚症状を伴わないまま進行することが多く、気づいた時には慢性的な腹痛や便秘に悩まされているというケースも珍しくありません。
姿勢と自律神経の密接な関係
悪い姿勢は、体の骨格を歪ませ、自律神経に負担をかけることがあります。例えば、猫背の状態で顎を突き出すような姿勢は、首の骨と頭蓋骨の境目を圧迫し、自律神経のバランスを乱す原因となります。自律神経は、内臓の働きをコントロールしているため、そのバランスが崩れると、消化機能や腸の運動にも悪影響が及び、腹痛や便秘、下痢といった症状につながることがあります。このように、腹痛は単なる消化器系の問題ではなく、全身のバランスの乱れが引き起こす、より広範な問題の一環として捉える必要があります。
表1:腹痛の部位と疑われる主な原因
腹痛の部位 | 消化器系の原因 | 婦人科系の原因 | その他の原因 |
上腹部 | 逆流性食道炎、急性胃炎、胃潰瘍、胆石症、急性膵炎など | - | - |
中腹部 | 虫垂炎初期、腸閉塞、クローン病など | - | 腹部大動脈解離、動脈瘤破裂など |
下腹部 | 過敏性腸症候群、感染性腸炎、大腸憩室炎、虫垂炎など | 月経痛、排卵痛、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、骨盤内うっ血症候群など | 膀胱炎、尿路結石など |
特に注意すべき特殊な原因:「座ると痛む腹痛」の核心に迫る
腹部の筋肉と痛みの意外な関係
「座るとお腹が痛い」という症状は、消化器や婦人科系の問題ではなく、腹部や腰の筋肉の緊張や疲労が原因で引き起こされている場合があります。長時間同じ姿勢を続けることで、腰や背中の筋肉だけでなく、腹部の筋肉も連動して緊張し、硬くなってしまいます。
特に、背骨と股関節をつなぐ深部の筋肉である大腰筋は、座りっぱなしでいると硬くなりやすく、腰や腹部に負担をかけることで、腰痛と腹痛を同時に引き起こす原因となることが知られています。また、いわゆる「腹筋」である腹直筋が硬くなると、体を後ろに反らす動きが困難になり、腰に負担がかかることで痛みが生じます。患者様はこれを内臓の痛みだと感じることがありますが、実際には筋肉の緊張による関連痛である可能性もあるのです。この事実は、患者様にとっては馴染みのない情報であり、専門医の鑑別診断が不可欠であることを示しています。内臓と筋肉の痛みを正確に区別できる専門的な知識と経験が、患者様の抱える悩みの真の原因を突き止める鍵となります。
骨盤内うっ血症候群:慢性的な痛みの見過ごされがちな原因
「座るとお腹が痛い」という症状の核心に迫る、見過ごされがちな原因として「骨盤内うっ血症候群」があります。この病気は、特に妊娠・出産経験のある女性に多く見られます。
その症状と、痛みが座ることで悪化する理由
骨盤内うっ血症候群は、骨盤内の血管に血流の滞り(うっ血)が生じることで、慢性的な下腹部痛を引き起こす病気です。うっ血とは、血管が混雑して血液の流れが悪くなる状態のことで、指に輪ゴムを巻いて血が滞り、指が紫色になる様子に例えることができます。この病気の主な症状は、3〜6ヶ月以上続く慢性的な下腹部痛で、重苦しい痛みやズキズキとした痛みが特徴です。
この病気の最も特徴的な症状は、長時間座ったり、立ったりすることで痛みが悪化し、仰向けに横になることで痛みが軽減する点です。これは、座っている姿勢や立っている姿勢が、骨盤内の血管に下向きの圧力をかけ、うっ血をさらに悪化させるためです。寝ることで重力の影響が和らぎ、血流が改善するため、痛みが楽になるのです。この「座ると悪化する」という症状は、この病気の重要なヒントとなります。
妊娠・出産経験のある女性に多い背景
骨盤内うっ血症候群は、静脈弁が壊れることで血液が逆流し、血管が拡張して痛みが生じることで引き起こされます。女性ホルモンの変動、特にエストロゲンには静脈を拡張させる作用があり、このホルモンバランスの変化が病気に関与している可能性が指摘されています。妊娠中は、ホルモンの影響だけでなく、大きくなった子宮が骨盤内の血管を圧迫することも、静脈弁の損傷につながる要因となります。このため、妊娠や出産を経験した女性は、この病気を発症しやすい傾向にあるのです。
この病態は、消化器系でも婦人科系でもない、血管の問題であるため、一つの専門分野の知識だけでは診断が難しい「グレーゾーン」に位置します。婦人科で検査をしても、子宮や卵巣に明らかな異常が見つからない場合、見過ごされてしまう可能性があります。このため、消化器内科として、まず消化器疾患の可能性を鑑別し、その上で他の専門分野にスムーズに連携できる総合的な診断能力が重要となります。
自己診断の危険性と、受診のタイミング
命に関わる危険なサイン:放置してはいけない腹痛の兆候
腹痛の多くは時間とともに改善しますが、中には命に関わる危険な病気が隠れている場合があります。以下のような症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
激しい、または急激な痛みが突然始まった
痛みに加えて、高熱、吐き気、嘔吐、意識障害がある
硬いしこりを触れる
出血を伴う
これらの症状は、卵巣茎捻転や異所性妊娠の破裂、急性虫垂炎といった、早期治療を要する緊急性の高い疾患の兆候である可能性があります。
なぜ安易な自己判断は危険なのか
腹痛は、その部位や症状が多種多様であり、似たような症状であっても原因が全く異なることが多々あります。例えば、下腹部の痛み一つをとっても、過敏性腸症候群、子宮内膜症、尿路結石、さらには筋肉痛など、様々な原因が考えられます。安易な自己判断は、思わぬ病気の発見を遅らせ、治療を困難にさせる危険性があります。
腹痛の原因を正確に特定するには、問診、診察、そして必要に応じた検査を総合的に判断できる専門医の知見が不可欠です。患者様の痛みを真摯に受け止め、その背景にある真の原因を安全かつ的確に探求することが、医療機関の重要な役割です。
くりた内科・内視鏡クリニックが提供する専門的な診断と治療

丁寧な問診と鑑別診断:腹痛の真の原因を突き止める
くりた内科・内視鏡クリニックでは、腹痛の原因を突き止めるために、まずは丁寧な問診から始めます。痛みはいつ、どこで、どのようにして始まったか、月経周期との関連性、妊娠の可能性、これまでの既往歴、ライフスタイルなど、多岐にわたる情報を詳細に伺います。特に、妊娠の可能性が否定できない場合は、尿検査などを用いて鑑別することが重要です。そして、腹部の触診を含む身体診察を行い、緊急性の有無を判断します。このプロセスは、患者様の不安を和らげ、信頼関係を築く上で非常に重要です。
消化器内視鏡専門医による、苦痛の少ない精密検査
当院の最大の強みは、経験豊富な消化器内視鏡専門医である院長による、苦痛の少ない精密検査です。内視鏡検査は、医師の技術や熟練度によって患者様の負担が大きく変わる検査です。当院では、患者様の不安や苦痛を最小限に抑えるための工夫を徹底しています。
検査の負担を最小限に抑える当院の工夫(鎮静剤・CO2送気)
検査をご希望の方には、鎮静剤を使用することで、ウトウトと眠っている間に検査を終えることができます。これにより、痛みや不快感をほとんど感じることなく、安心して検査を受けていただけます。また、大腸内視鏡検査では、空気よりも速やかに体内に吸収される二酸化炭素(CO2)を送気することで、検査後のお腹の張りや不快感を大幅に軽減します。これらの配慮は、患者様が内視鏡検査を敬遠する最大の理由である「苦痛」を解消し、精密な診断への道を開くものです。
内視鏡検査でわかること:消化器疾患から他科疾患の示唆まで
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)では、食道、胃、十二指腸に生じた炎症、潰瘍、ポリープ、がんといった病変を直接観察することができます。大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)では、大腸全体と小腸の一部(終末回腸)を観察し、大腸炎や憩室炎、ポリープ、がんなどを詳細に診断できます。検査中にポリープが見つかった場合は、その場で切除することも可能です。これらの検査は、単に消化器疾患を診断するだけでなく、婦人科や泌尿器科疾患との鑑別診断にも役立ち、多角的な視点から腹痛の真の原因に迫るための重要な情報を提供します。
表2:当院で提供する検査と診断のフロー
ステップ | 実施内容 | 目的 |
1. 問診・診察 | 痛みの詳細、月経歴、既往症、ライフスタイルなどを伺い、腹部を触診で確認 | 患者様の全体像を把握し、緊急性の有無を確認。鑑別診断の糸口を探る。 |
2. 超音波(エコー)検査 | 最新の超音波診断装置で腹部や骨盤内を観察 | 肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、子宮、卵巣などの状態を非侵襲的に確認し、病変の有無を評価。 |
3. 血液検査・尿検査 | 炎症反応、貧血の有無、肝機能、腎機能などを確認 | 全身の状態を把握し、感染症や炎症、貧血の可能性を評価。 |
4. 内視鏡検査 | 鎮静剤とCO2送気を用いた胃カメラ、大腸カメラ検査 | 消化管の内部を直接観察し、炎症、潰瘍、ポリープ、腫瘍などを診断。 |
5. 最終診断・治療方針決定 | これまでの全ての情報を総合的に判断し、診断を確定。 | 最適な治療計画を立て、必要に応じて他科への連携を提案。 |
多角的な視点からの治療提案
当院では、検査で明らかになった原因に基づき、最適な治療計画を提案します。消化器疾患が原因の場合、適切な薬物療法はもちろん、ピロリ菌の検査や除菌治療も積極的に行います。また、内視鏡検査で発見されたポリープは、その場で切除することで将来的な大腸がんのリスクを低減します。
一方で、腹痛の原因が婦人科系疾患であった場合、当院は専門的なネットワークを活かし、信頼できる医療機関へスムーズに連携します。患者様は、最初の受診で包括的な診断を受けることで、適切な専門医に効率的にたどり着くことができます。このように、当院は「内科・消化器」という専門性を持ちながらも、患者様の症状の全体像を捉え、最適な医療を提供することを理念としています。
今日からできる対策とセルフケア
痛みを和らげる日常生活のヒント
腹痛の根本的な解決には専門的な診断と治療が必要ですが、日常生活で痛みを和らげるための工夫も大切です。お腹や下半身を温めることは、血流を改善し、一時的な痛みの軽減に役立ちます。特に、熱いお風呂に入ったり、腹部に温かいタオルを当てるなどの方法が効果的です。
姿勢改善のための簡単なストレッチと習慣
長時間のデスクワークやスマートフォン操作で硬くなった腹部や腰の筋肉をほぐすストレッチは、姿勢が原因の腹痛に有効です。座りっぱなしの時間を減らし、定期的に立ち上がって体を動かす習慣をつけましょう。
腸の健康を育む食事と生活習慣
消化器系の健康を保つためには、バランスの取れた食生活が重要です。十分な水分補給と食物繊維の摂取は、腸の働きを助け、便通を整えます。また、十分な睡眠は、筋肉の疲労回復や自律神経のバランスを整える上で欠かせません。
おわりに:専門医だからこそできる、患者様に寄り添う医療
くりた内科・内視鏡クリニックの診療理念
くりた内科・内視鏡クリニックは、「苦痛の少ない内視鏡検査」を核とした、患者様主体の医療を提供することを理念としています。私たちは、最新の医療機器(高精細な超音波診断装置やFPDシステムを搭載したレントゲンなど)を駆使し、より安全で正確な診断を追求しています。しかし、私たちの最も重要な使命は、患者様一人ひとりの声に耳を傾け、その不安に寄り添うことです。
院長からのメッセージ
「座るとお腹が痛い」という症状を、何年も一人で抱え込んでいる女性は少なくありません。ご自身の痛みを「気のせい」や「慢性的なもの」と決めつけてしまう前に、一度専門家にご相談ください。腹痛は、単なる不快な症状ではなく、体が発する重要な信号です。その真の原因を見つけ出すことで、日々の生活は大きく変わる可能性があります。
当院の院長は、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医といった権威ある資格を有しており、長年の経験と確かな技術で、患者様の「なぜ?」に真摯に向き合います。私たちは、診断から治療、そしてその後のフォローまで、一貫して患者様をサポートする体制を整えています。
どうぞ、お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。私たちは、その痛みの真の原因を突き止め、患者様が心から安心して過ごせる毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
