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お知らせ・院長ブログ


アニサキスの症状とは
1. はじめに:アニサキス症とは アニサキスとは? アニサキスは、イルカやクジラなど海獣を終宿主とする線虫という2-3cm程度の長さで白色の糸状の寄生虫です。その幼虫はイワシ、アジ、スルメイカ、サンマなど多くの回遊魚に寄生し、さらにこれらを餌とするサバやタラなどにも高頻度で認めます。アニサキス幼虫の寄生した魚介類を生食しますとその幼虫がヒトの胃や腸の粘膜に穿入し、アニサキス症を引き起こします。アニサキス症は、食道から大腸までのどの部位にでも起こり得ます。 アニサキス症の概要と感染経路 アニサキス症には胃アニサキス症と腸アニサキス症に分けられ、感作の有無で緩和型と劇症型に分けられます。初めて寄生した場合は緩和型で、異物反応のみで症状はごく軽微なものです。一方劇症型は、以前にアニサキスが寄生した過去があり、既に感作されていますので1型アレルギーに起因する激しい腹痛が生じます。 感染経路は経口感染となり、前述のアニサキス幼虫の寄生した魚介類を生食しますとその幼虫が胃や腸の粘膜に穿入し、アニサキス症を引き起こします。 魚介類を生食する日本では、その発
2025年1月29日


悪性の胃ポリープとは?― 見た目の特徴と、見逃してはいけないサイン ―
はじめに 胃カメラで「胃にポリープがあります」「悪性の可能性もゼロではありません」と言われると、多くの方が強い不安を感じます。 実際、胃ポリープの大半は良性ですが、一部には がんを含む、またはがんへ進行する病変 が存在します¹,²。 このページでは、 悪性(または悪性を疑う)胃ポリープとは何か 内視鏡で「どんな見た目」が注意サインになるのか なぜ経過観察だけでは不十分な場合があるのか を、専門医の視点で整理します。 ※胃ポリープ全体の考え方(放置基準・切除判断)は ▶ 胃ポリープは放置していい?切除が必要な基準 で体系的に解説しています。 「悪性の胃ポリープ」という言葉の正確な意味 医学的には、「悪性の胃ポリープ」という病名があるわけではありません。 一般的にこの言葉で指されるのは、次のような病変です¹–³。 ポリープ状に見える 早期胃がん 腺腫(前がん病変)から進行したがん がんを一部に含むポリープ様病変 つまり、見た目はポリープでも、本体はがんであるケースが問題になります。 内視鏡で注意すべき「見た目」の特徴 次のような所見がある場合、悪性の
2025年1月28日


胃が痛いけど食欲はある?考えられる原因とは
胃の痛みと食欲の関係 現代のようなストレスの多い社会で生活していると、胃痛を感じることは決して稀ではありません。病院を受診し内視鏡検査を受けた際、医師から告げられる可能性のある病気は胃炎が大半と思われますが、その他、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃ポリープ、胃癌などが考えられます。これらの病気は現代人を悩ましているだけでなく、これまで何百年、何千年にもわたって、我々の祖先が苦しんできた病気でもあります。一般的には、胃の痛み(胃痛)があると食欲も落ちると思われがちですが、食欲は落ちないこともあります。 胃痛があっても食欲がある場合の背景 例えば胃潰瘍や胃がんでは胃痛と食欲低下が代表的な症状となりますが、これらの初期段階では胃痛のみの症状で食欲はあることが多いです。 食欲はあるが胃痛が続く場合の注意点 胃潰瘍や胃がんの初期では胃痛のみで食欲はあります。食欲が無くなった時にはある程度病状が進行していますので、治療が長引くこともあります。また、がんの場合は発見が遅れると手遅れになることがあります。食欲が無くなる前に一度病院を受診することをお勧めします。
2025年1月27日


下痢とお腹の張りが同時に起こるとき考えられる原因と、受診を考える目安
はじめに 下痢に加えて「お腹が張る」「ガスがたまる感じがする」といった症状が同時に起こると、不安になりますよね。実際、下痢とお腹の張りは同じ原因で同時に起こることが多い症状です。 このページでは、 下痢とお腹の張りが一緒に起こる理由 よくある原因 様子を見てよいケース 医療機関を受診したほうがよい目安 を、患者さん向けに整理して解説します。 下痢とお腹の張りはなぜ同時に起こる? 下痢が起こっているとき、腸では次のような変化が起きています。 腸の動きが活発になっている 腸の中にガスや水分がたまりやすい 炎症や刺激で腸が敏感になっている このため、 下痢+お腹の張り(膨満感) という組み合わせは、決して珍しくありません。 よくある原因 下痢とお腹の張りを同時に引き起こす原因には、次のようなものがあります。 一時的な胃腸の不調 食べ過ぎ・飲み過ぎ 冷たいものの摂りすぎ 軽い感染性胃腸炎 短期間で自然に改善することが多いです。 食事や薬の影響 乳製品(乳糖) アルコール 一部の薬(抗菌薬、下剤など) 原因がはっきりしている場合は、調整で改善することがあり
2025年1月26日


大腸内視鏡検査の下剤について
大腸カメラ検査について調べている中で、このページにたどり着いた方も多いと思います。 大腸カメラ検査についての全体像や、「どんな人が、いつ検討する検査なのか」については、以下のページで整理しています。 ▶ 大腸カメラ検査ガイド(総合案内) 大腸内視鏡検査とは? 検査の目的と重要性 近年、大腸がん罹患者数(がんにかかる方の人数)は増加しており、胃がんや肺がんよりも多く、男女合計では日本で最も多いがんとなっています。大腸がん発生経路の主たるものとしてadenoma-carcinoma sequenceが提唱されており、前がん病変としての腺腫や早期大腸がんなどの初期病変で発見できれば完治する可能性が高くなります。つまり、ポリープの段階で切除しておけば大腸がんで命を落とす危険がなくなるわけです。そのためには大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が重要となります。 大腸内視鏡検査を受けるべき理由 前述の前がん病変としての腺腫や早期大腸がんなどの初期病変では症状はまず出ることはほとんどありませんし、健診で行われる便潜血検査でも引っかかることはありません。大腸内視鏡検査を
2025年1月25日
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