内視鏡検査の考え方(総論)―― 胃カメラ・大腸カメラを「理解して選ぶ」ための基本整理 ――
- くりた内科・内視鏡クリニック

- 1月20日
- 読了時間: 3分

内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)は、「異常が見つかった人だけが受ける検査」ではありません。
一方で、「全員が毎年受けるべき検査」でもありません。
大切なのは、自分が今、どの立場にいるのかを理解したうえで、適切な検査を選ぶことです。
このページでは、胃カメラ・大腸カメラを横断して、内視鏡検査をどう考えるべきかという“土台”だけを整理します。
内視鏡検査には、2つの役割があります
内視鏡検査の役割は、大きく分けて次の2つです。
病気を「見つける」ための検査
がん
ポリープ
炎症・潰瘍・出血
病気が「ないことを確認する」ための検査
症状はあるが、原因がはっきりしない
機能性疾患(IBS・機能性ディスペプシアなど)を診断する前提
内視鏡検査は、「異常を見つける検査」であると同時に、「重大な病気を否定する検査」でもあります。
内視鏡検査は「症状が強くなってから」では遅いことがある
胃がん・大腸がんを含む多くの消化管疾患は、
初期には症状が乏しい
症状が出たときには進行している
という特徴があります。
そのため内視鏡検査は、「限界まで我慢してから受ける検査」ではありません。
胃カメラは、どんな人が考える検査か
胃カメラ(上部消化管内視鏡)は、次のような場面で検討されます。
胃痛・胃もたれ・吐き気・みぞおちの違和感が続く
健康診断や人間ドックで異常を指摘された
ピロリ菌感染・除菌の既往がある
胃がんの家族歴がある
ただし、「受けるべきかどうか」は年齢だけでは決まりません。
症状・健診結果・過去の所見を踏まえて、検査の必要性とタイミングを整理することが重要です。
▶ 胃カメラを検討している方へ
「いつ受けるべきか」「どこまで調べるべきか」を整理したこちらの記事で、
具体的な判断材料をご案内しています。
大腸カメラは、どんな人が考える検査か
大腸カメラ(下部消化管内視鏡)は、「がんを予防できる検査」である点が最大の特徴です。
便潜血検査で陽性
血便、便通異常、腹痛が続く
過去に大腸ポリープを切除した
大腸がんの家族歴がある
ポリープの有無や種類によって、次回検査の間隔は大きく変わります。
▶ 大腸カメラを検討している方へ
便潜血検査陽性、血便、便通異常など、「受けたほうがいいか迷っている段階」での考え方をこちらの記事で整理しています。
内視鏡検査をためらう理由と、現在の選択肢
内視鏡検査をためらう理由として多いのは、
苦しそう
不安が強い
検査が怖い
といった心理的な要因です。
現在では、
鎮静剤を使った検査
苦痛を抑える挿入技術
高精細画像による診断
などにより、以前より検査の負担は大きく軽減されています。
メリット・デメリットを専門医が整理した解説はこちら
「誰にでも同じ検査」ではありません
内視鏡検査には、一律の正解はありません。
必要な人には、適切なタイミングで
不要な人には、無理に行わない
その判断のためには、専門医による評価が重要になります。
このページの役割について
このページは、
検査を受けるか迷っている
情報が多すぎて整理できない
まず全体像を知りたい
という段階の方のための、「考え方の整理用ページ」です。
具体的に、
症状から考えたい
健診結果から判断したい
胃カメラを受けるべきか迷っている
場合は、こちらの記事で詳しく整理しています。
内視鏡検査は「理解して選ぶ検査」
内視鏡検査は、
怖いから避けるもの
何となく毎年受けるもの
ではありません。
自分の症状・健診結果・リスクを理解し、納得して選ぶ検査です。
その第一歩として、このページが「整理の起点」になれば幸いです。






