下痢が続く方へ:様子見でよい下痢と、病院に行くべき下痢の見分け方― 消化器内科・内視鏡専門医が解説 ―
- くりた内科・内視鏡クリニック

- 2025年12月31日
- 読了時間: 3分
更新日:2 日前

下痢はよくある症状ですが、放置してよい場合と、検査が必要な場合があります。
このページでは“受診の目安”を整理します。
はじめに
下痢は、誰にでも起こりうる身近な症状です。「食あたりかな」「一時的なものだろう」と様子を見てしまう方も多いですが、下痢の中には、放置すべきでないサインが含まれていることもあります。
このページでは
下痢の基本的な考え方
自分で様子を見てよい下痢
医療機関を受診すべき下痢
検査を考える目安
を整理して解説します。
下痢は「続き方・時間帯・伴う症状」で考える
下痢を判断する際は、以下の点が重要です。
続き方:一時的か、数日以上続くか
起こる時間帯:食後・朝だけ・夜間
伴う症状:腹痛、発熱、脱水、体重減少など
これらの組み合わせによって、考え方は大きく変わります。
様子見でよい可能性が高い下痢
次の条件がそろう場合、緊急性は低いことが多いです。
下痢が1〜2日以内に改善する
軽い腹部不快感のみで、強い痛みがない
発熱や脱水症状を伴わない
このような下痢は、一時的な胃腸の不調が原因であることが少なくありません。
※ ただし、繰り返す場合は様子見に適しません。
自分でできる対応と注意点(セルフケア)
軽い下痢の場合、次の点を意識することがあります。
水分補給をこまめに行う
消化の良い食事を心がける
アルコールや刺激物を控える
市販の下痢止めを使用する場合も、症状を抑え続けることが安全とは限らない点に注意が必要です。
病院受診を考えるべき下痢【限界線】
次のような場合は、医療機関での評価が必要です。
下痢が数日以上続く
下痢を繰り返す
強い腹痛や発熱を伴う
夜間にも下痢で目が覚める
体重減少や全身のだるさがある
これらは、腸の病気や感染症などが隠れている可能性があります。
今すぐ受診が必要な危険な下痢
以下は、早めの受診が望ましいサインです。
脱水症状(口渇、尿量減少、ふらつき)
高熱を伴う下痢
急激に症状が悪化する
※ 下痢に血が混じる場合は、下痢ではなく「血便」として考える必要があります。
その場合は、血便のページをご確認ください。
下痢で検査を考える目安
下痢が続く場合、原因を確認するために検査を行うことがあります。
下痢が慢性的に続く
40歳以上で初めて続く下痢
他の症状(体重減少、貧血など)を伴う
症状や経過に応じて、適切な検査を検討します。
下痢が慢性的に続き、腹痛や便秘を繰り返す場合、過敏性腸症候群(IBS)という状態が背景にあることもあります。
症状別に詳しく知りたい方へ
下痢には、起こり方や背景によってさまざまなタイプがあります。
気になる症状がある方は、以下も参考にしてください。
▶ 朝だけ下痢が出る場合の考え方
まとめ
下痢は一時的な不調であることも多い一方、続く・繰り返す場合は、原因を確認することが大切です。
短期間で改善 → 様子見
続く・繰り返す・他症状あり → 受診・検査
迷った場合は、早めに医療機関へご相談ください。



