左下腹部痛とは?原因・危険なサイン・受診の目安を専門医が整理
- 1月10日
- 読了時間: 4分
更新日:1月28日

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左下腹部痛はよくある症状ですが、放置してよい場合と、検査が必要な場合があります。
このページでは“受診の目安”を整理します。
左下腹部痛は「よくある」からこそ、見極めが重要
左下腹部の痛みは、便秘やガスなどの一時的な不調でも起こります。
一方で、炎症・出血・感染・婦人科・泌尿器の病気が隠れていることも少なくありません。
大切なのは病名を当てることではなく、
今すぐ受診すべきか
数日以内に受診すべきか
経過観察でよいか
を正しく判断することです。
このページでは、左下腹部痛の原因を「緊急度」と「領域」で整理し、受診の目安と検査の考え方をまとめます。
左下腹部痛の「受診の目安」3段階
迷ったら、以下のどれに当てはまるかで判断してください。
①今すぐ受診(救急含む)
突然の激しい痛み(冷や汗・顔面蒼白・動けない)
血便(鮮血/暗赤色)や黒色便がある
38℃以上の発熱が続く、強い寒気
強い吐き気・嘔吐、水分が取れない
お腹が強く張り、排便・排ガスが止まっている
意識がぼんやりする、息苦しさ、脈が速い
妊娠の可能性がある方で、急な下腹部痛+不正出血
②数日以内に受診を検討
痛みが数日以上続く/繰り返す
痛みが徐々に強くなる
便秘・下痢が改善しない、便の性状が変わった
粘液便・粘血便が出る
排尿時の痛み・頻尿・残尿感
体重減少、貧血を指摘された
③経過観察になりやすいケース(※例外あり)
軽い痛みで、数時間〜1日で改善傾向
発熱や血便がなく、食事・水分が取れる
排便後に軽くなる、生活習慣で波がある
※③でも繰り返す・悪化する場合は②へ
※「我慢できる痛み=安全」ではありません。
左下腹部痛で考える原因:どこが痛むかで「領域」を分ける
左下腹部には、大腸(S状結腸・下行結腸)/小腸/尿管・膀胱/卵巣・子宮などがあり、原因は多岐にわたります。
消化器(腸)が関係することが多い
便秘・ガス:張る感じ、鈍い痛み、排便後に軽くなる
大腸の炎症・感染:腹痛+発熱・下痢
突然の腹痛+下痢+血便:緊急評価が必要なことあり
便通異常・血便・貧血・体重減少:検査での確認が重要
便通異常や血便がある場合はこちらをご覧ください。
泌尿器(尿管・膀胱)が原因のことも
尿路結石:突然の強い痛み、波がある痛み、血尿
膀胱炎など:下腹部痛+排尿時痛・頻尿・発熱
女性に多い婦人科の原因(重要)
卵巣嚢腫・子宮内膜症:鈍い痛み、月経との関連
卵巣茎捻転・異所性妊娠:突然の激痛は緊急対応が必要
男性で鑑別に入るもの
前立腺炎などで、下腹部痛と排尿症状を伴うことがあります。
「慢性的な鈍痛が続く」タイプの方へ
左下腹部の痛みが
数日〜数週間続く
鈍い痛みが中心
生活にじわじわ影響している
このタイプは原因の幅がさらに広くなります。
左下腹部の鈍痛が続く場合はこちらをご覧ください。
受診前に整理すると診断が早くなる「5つのポイント」
いつから?(急に/徐々に/繰り返す)
痛みの質(刺す・締め付け・鈍い・波がある)
便通の変化(便秘/下痢/血便/粘液便)
発熱・吐き気・体重減少の有無
排尿症状や月経との関連(女性)
医療機関では何を調べる?
症状に応じて、以下を組み合わせます。
問診・診察
血液検査/尿検査/便検査
腹部エコー
CT検査
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
※どの検査が必要かは症状と診察所見で決まります。
ご自身でできる対処と「限界線」
※軽い痛みで受診まで時間がある場合に限ります。
安静(悪化する動作は避ける)
水分補給
消化のよい食事
痛み止めを使う場合でも、続く・悪化するなら受診
限界線
痛みが続く/強くなる
発熱・血便・嘔吐がある
→ セルフケアで引っ張らず受診を。
くりた内科・内視鏡クリニックでの対応
左下腹部痛は、消化器・泌尿器・婦人科の可能性を整理し、必要な検査を選択します。
消化器が疑われる場合は、状況に応じて大腸内視鏡検査を検討します。
左下腹部痛は「緊急度→原因の地図→検査」が最短ルート
危険なサインがあればすぐ受診
続く・繰り返す痛みは数日以内に評価
慢性的な鈍痛タイプは子記事で詳しく整理






