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内視鏡専門医が解説!人間ドックに内視鏡検査を取り入れるべき理由

はじめに

人間ドックは、定期的な健康診断として多くの方に利用されている重要な健康管理手段です。一般的な人間ドックでは血液検査やX線検査、超音波検査などが行われますが、胃や大腸の内部を直接観察する内視鏡検査が含まれていないことも少なくありません。消化管の疾患は症状が出にくいものも多く、通常の検査だけでは異常を見逃してしまう可能性があります。本記事では、人間ドックに内視鏡検査を取り入れるべき理由について、内視鏡専門医の視点から詳しく解説いたします。

 

 

人間ドックと内視鏡検査の違い

人間ドックでは主に血液検査や胸部レントゲン、腹部超音波検査、便潜血検査などによって全身の健康状態をチェックします。しかし、これらの検査では胃や大腸内部の粘膜の状態を直接見ることはできません。例えば胃の検査ではバリウム造影検査(胃透視)が行われることがありますが、バリウム検査では胃の形状や大きな異常は分かっても、微細な粘膜の変化までは捉えきれない場合があります。実際、バリウム検査では発見が難しい小さな胃潰瘍やポリープなどの病変も、内視鏡検査(胃カメラ)なら発見することが可能です。さらに内視鏡検査であれば、異常が疑われる組織の一部をその場で採取して生検(病理検査)に出すこともでき、確定診断まで行える点が大きな違いです。

また、人間ドックの結果で胃や大腸の異常が疑われた場合、結局は精密検査として内視鏡検査を受ける必要があります。最初から内視鏡検査を取り入れておけば、不安を早く解消できるだけでなく、二度手間を防ぐことにもつながります。当院では内視鏡専門医による内視鏡検査が可能です。豊富な経験と高度な技術を持つ専門医が検査を担当しますので、微細な病変も見逃さず高精度な診断が受けられます。専門医が行う内視鏡検査は挿入の技術も熟練しており、患者様の負担軽減にも配慮した検査が実現できます。

 

内視鏡検査のメリット

内視鏡検査を人間ドックに組み入れる最大のメリットは、消化管のがんやポリープの早期発見が可能になる点です。胃がんや大腸がんは初期には自覚症状がほとんどないことが多いため、症状が出てからでは進行している場合があります。胃内視鏡検査(胃カメラ)を行うことで、まだ症状の現れていないような小さな病変も発見でき、必要に応じて組織検査をすることでその場で正確な診断が可能です。実際、2016年には厚生労働省の指針が改定され、胃がん検診に内視鏡検査を用いることが推奨されました。胃カメラによる検診で胃がんの死亡率が低下することが確認されたためです。

内視鏡検査では、ポリープが発見された場合にその場で切除処置を行えるのも大きなメリットです。大腸ポリープの多くは良性ですが、中には放置するとがんに進行するものもあります。内視鏡で早期にポリープを発見し、必要に応じて切除することで将来そのポリープががんになるリスクを大幅に減少させることができます。早期の小さなうちに内視鏡的に切除しておけば開腹手術など大掛かりな治療を避けられ、患者様の負担も格段に軽減できます。

さらに、当院では鎮静剤(静脈麻酔)を使用した苦痛の少ない内視鏡検査を提供しています。内視鏡検査に対して「痛そう」「つらそう」という不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。当院では検査中に鎮静剤を投与し、うたた寝しているような状態で検査を受けていただくことが可能です。眠っている間に検査が終わりますので、嘔吐反射(オエッとする反射)や痛み・不快感はほとんど感じません。検査後はしばらく休んで頂いた後、麻酔が覚めればその日のうちにお帰りいただけます。

 

まとめ

人間ドックの検査メニューに内視鏡検査を取り入れることで、胃や大腸の病気を早期発見し、将来的な健康リスクを大幅に減らすことができます。特に胃がん・大腸がんのような重大疾患は、早期に発見さえできれば怖い病気ではありません。定期的な内視鏡検査を受けることで、「自分の消化器官は大丈夫だ」という安心感を持って日々を過ごすことができるでしょう。当院では、内視鏡専門医による高精度な検査を提供しており、鎮静下で痛みや不快感を最小限に抑えた内視鏡検査を受けることが可能です。人間ドック受診の際はぜひ内視鏡検査の追加をご検討いただき、大切な胃腸の健康チェックもお任せください。当院スタッフ一同、最新の設備と万全の体制で皆様の健康管理をサポートいたします。

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