左下腹部の鈍痛:続くその痛み、何を疑うべきか?エビデンスに基づいた解説と受診の目安
- くりた内科・内視鏡クリニック

- 7月27日
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はじめに:左下腹部の鈍痛、そのサインを見逃さないで
左下腹部の鈍痛は、多くの方が経験する一般的な症状の一つであり、日常生活に支障をきたすことがあります。特に痛みが長く続く場合、「一体何が原因なのだろう?」と不安を感じることは自然なことです。一時的な痛みであれば様子を見ることもありますが、痛みが長引いたり、他の症状を伴ったりする場合は、体が発している重要なサインである可能性を考慮する必要があります。
この報告では、左下腹部の鈍痛の背景に潜む様々な病気の可能性について、医学的根拠に基づきながらも分かりやすく解説します。具体的には、どのような症状があれば速やかに医療機関を受診すべきか、そしてご自身でできる応急処置の限界について詳しくお伝えします。読者が抱える「鈍痛が続く」という不安に対し、単に病名を列挙するだけでなく、その不安に寄り添い、適切な医療行動へと繋がるよう、情報を提供することを目指します。鈍痛は軽微に感じられる症状であるため、放置しがちですが、その背後には緊急性の高い病気が隠れている可能性も存在します。この情報が、読者が自身の症状を客観的に評価し、最終的に正確な診断と適切な治療のために医療機関を受診するきっかけとなることを願っています。くりた内科・内視鏡クリニックが、皆様の健康をどのようにサポートできるかについてもご紹介いたします。
左下腹部の鈍痛、考えられる主な原因
左下腹部には、大腸(特にS状結腸や下行結腸)、小腸の一部、尿管、膀胱、そして女性では子宮や卵巣など、多くの臓器が存在します。そのため、痛みの原因は非常に多岐にわたります。ここでは、特に疑われることの多い病気を解説します。
消化器系の病気
左下腹部の痛みの原因として、消化器系の疾患が最も多く見られます。
便秘:左下腹部にあるS状結腸は便が溜まりやすい場所として知られています。便が長く腸内に留まることで、鈍い痛みや、お腹の張り(膨満感)が生じることがあります。しかし、単なる便秘と自己判断することは危険です。大腸がんが原因で腸が狭まり、便秘になっている可能性も考慮すべきです。便秘が続く場合は、その背景に深刻な病気が隠れていないか、専門医による確認が不可欠です。
過敏性腸症候群(IBS):過敏性腸症候群は、血液検査や内視鏡検査では異常が見つからないにも関わらず、腹痛や不快感が繰り返し起こる病気です。特徴として、排便によって症状が改善したり、排便の回数や便の形状の変化に伴って症状が出たりすることが挙げられます。患者からは、「昔から胃腸が弱いと感じている」「すぐにトイレに行ける場所にいないと不安」「繰り返しおなかの調子が悪くなるため検査を受けたが、異常なしと言われた」といった訴えがよく聞かれます。器質的疾患(目に見える異常)が除外された上で診断されることが多いため、専門医による精密な検査が診断の鍵となります。
大腸憩室炎:大腸の壁にできた小さな袋状の突出(憩室)に便などが詰まり、炎症を起こす病気です。特にS状結腸に好発し、左下腹部に痛みが出現することが多いです。炎症が強い場合、鋭い痛み、発熱、圧痛、下痢などを伴うことがあります。放置すると腸に穴が開く(穿孔)など重症化するリスクがあり、早期に抗生剤による治療を開始することが重要です。また、大腸憩室は出血を起こし、血便の原因となることもあります。
虚血性大腸炎:大腸の血管が一時的に詰まったり、血流が悪くなることで、大腸の粘膜に炎症や壊死が起こる病気です。突然の激しい腹痛(特に左下腹部)、下痢、血便(鮮血から暗赤色)を伴うことが特徴です。高齢者や動脈硬化のある方、便秘がちな方に多く見られます。多くの場合、安静と食事療法で自然に軽快しますが、重症の場合は入院治療や手術が必要になることもあります。
大腸がん:初期には自覚症状がないことが多いですが、進行すると便秘、下痢、腹部膨満感、血便、原因不明の体重減少などを引き起こすことがあります。特に便秘が続く場合や、原因不明の体重減少がある場合は注意が必要です。早期発見のためには、症状がなくても定期的な大腸内視鏡検査が推奨されます。
急性腸炎:細菌やウイルス感染、あるいは暴飲暴食や刺激物の摂取などにより腸に炎症が起こる状態です。腹痛のほかに下痢を伴うことが多いです。多くの場合、数日間の安静で自然に治ることがほとんどですが、症状が重い場合や改善しない場合は医療機関の受診が必要です。
泌尿器系の病気
尿路結石:尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に結石ができる病気です。左の尿管に結石が詰まると、左下腹部に激痛が生じることがあります。痛みは夜間から明け方に発症することが多く、排尿時の痛みや頻尿、残尿感を伴うこともあります。水分をしっかり摂ることで結石の排出を促す効果が期待できますが、腎臓や心臓に持病がある場合は医師に相談が必要です。
尿路感染症:細菌感染により尿路に炎症が起こる病気です。下腹部痛の他、排尿時の痛み、頻尿、残尿感、発熱などを伴うことがあります。
女性特有の病気
左下腹部痛は、婦人科系の病気が原因であることも少なくありません。
卵巣嚢腫・卵巣茎捻転:
卵巣嚢腫: 卵巣に液体が溜まった袋状の良性腫瘍です。小さい場合は無症状ですが、大きくなると左下腹部痛、腹部膨満感、便秘、頻尿などを引き起こすことがあります。
卵巣茎捻転: 卵巣嚢腫が根元からねじれてしまう緊急性の高い状態です。突然の激しい下腹部痛、吐き気、嘔吐などを伴い、緊急手術が必要となることが多いです。
子宮内膜症・子宮筋腫:
子宮内膜症: 子宮内膜に似た組織が子宮外(卵巣や腹膜など)で増殖し、炎症や痛みを引き起こす病気です。月経痛の悪化、月経時以外の下腹部痛、腰痛、性交痛、排便痛などを伴います。
子宮筋腫: 子宮にできる良性の腫瘍で、無症状のことも多いですが、大きくなると過多月経、月経困難症、不正出血、下腹部痛、腰痛、頻尿、便秘などを引き起こすことがあります。
骨盤内炎症性疾患(PID):子宮、卵管、卵巣、骨盤腹膜などに細菌が感染して炎症を起こす病気の総称です。クラミジアや淋菌などの性感染症が主な原因となることがあります。下腹部痛(左右どちらか、または両側)、おりものの異常(量が増える、色や臭いの変化)、不正出血、発熱、吐き気などを伴います。
異所性妊娠(子宮外妊娠):受精卵が子宮以外の場所(多くは卵管)に着床してしまう状態です。無月経、少量の不正出血、下腹部痛(片側が多い)を伴います。進行すると卵管破裂などを起こし、激痛やショック状態になる危険性があるため、妊娠の可能性がある女性で急な下腹部痛や不正出血がある場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
男性特有の病気
前立腺炎・精巣上体炎:
前立腺炎: 前立腺の炎症です。
精巣上体炎: 精巣に細菌が感染し炎症を起こす病気です。陰嚢が腫れて熱をもち、押すと痛みがあることが特徴ですが、この痛みが神経を介して左下腹部痛として感じられることがあります。
その他
動脈解離、動脈瘤破裂、腸腰筋膿瘍、後腹膜出血など、稀ではあるものの緊急性の高い病気が原因となることもあります。
左下腹部痛の原因は非常に多岐にわたり、患者様が自己診断で原因を特定することは極めて困難です。鈍痛という比較的軽微に感じられる症状であっても、その背景には卵巣茎捻転や異所性妊娠、虚血性大腸炎、大腸がん、さらには動脈解離といった緊急性の高い、あるいは命に関わる病気が潜んでいる可能性があります。この症状の多様性は、なぜ専門医による正確な診断が不可欠であるかを明確に示しています。
原因の分類 | 主な病名 | 特徴的な症状 |
消化器系 | 便秘 | 鈍痛、腹部の張り、排便困難。大腸がんによる腸閉塞の可能性も。 |
過敏性腸症候群 (IBS) | 検査で異常なしでも繰り返す腹痛・不快感。排便で改善、便の回数・形状変化に伴う。 | |
大腸憩室炎 | 左下腹部の痛み、発熱、圧痛、下痢。重症化すると穿孔の危険。血便も。 | |
虚血性大腸炎 | 突然の激しい腹痛、下痢、血便(鮮血~暗赤色)。高齢者、動脈硬化、便秘がちに多い。 | |
大腸がん | 便秘、下痢、腹部膨満感、血便、原因不明の体重減少。初期は無症状。 | |
急性腸炎 | 腹痛、下痢。暴飲暴食やウイルス感染が原因。 | |
泌尿器系 | 尿路結石 | 左下腹部の激痛(夜間~明け方に多い)、排尿時痛、頻尿、残尿感。 |
尿路感染症 | 下腹部痛、排尿時痛、頻尿、残尿感、発熱。 | |
女性特有 | 卵巣嚢腫 | 小さい場合は無症状。大きくなると下腹部痛、腹部膨満感、便秘、頻尿。 |
卵巣茎捻転 | 突然の激しい下腹部痛、吐き気、嘔吐。緊急手術が必要。 | |
子宮内膜症 | 月経痛悪化、月経時以外の腹痛、腰痛、性交痛、排便痛。 | |
子宮筋腫 | 過多月経、月経困難症、不正出血、下腹部痛、腰痛、頻尿、便秘。 | |
骨盤内炎症性疾患 | 下腹部痛、おりもの異常、不正出血、発熱、吐き気。 | |
異所性妊娠 | 無月経、少量の不正出血、急な下腹部痛。命に関わる緊急事態。 | |
男性特有 | 前立腺炎 | 下腹部痛、排尿時痛など。 |
精巣上体炎 | 陰嚢の腫れ・熱・痛み。左下腹部痛として感じることも。 | |
その他 | 動脈解離、動脈瘤破裂など | 稀だが緊急性の高い激痛。 |
表1:左下腹部痛の主な原因と特徴的な症状
「鈍痛が続く」時に特に注意すべき症状と受診の目安
鈍痛が続く場合、その背後には放置できない病気が隠れている可能性があります。特に以下のような症状を伴う場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。症状は単独で現れるだけでなく、複数の症状が組み合わさることで、特定の病気の可能性が高まります。自身の症状を客観的に評価し、医師に伝えるべき情報を整理することが、正確な診断への第一歩となります。
すぐに医療機関を受診すべき「危険なサイン」
以下の症状が見られる場合は、緊急性が高いため、迷わずすぐに医療機関(消化器内科、一般内科、泌尿器科、婦人科、または救急外来)を受診してください。
症状 | 考えられる緊急性の高い病気 |
突然発症した、我慢できないほどの激しい腹痛(冷や汗、顔面蒼白を伴う) | 卵巣茎捻転、異所性妊娠破裂、虚血性大腸炎、大腸憩室炎穿孔、腸閉塞、動脈解離など |
排便・排ガスが完全に止まり、お腹がパンパンに張る(強い腹痛、吐き気も) | 腸閉塞 |
高熱(38℃以上)が続く | 感染症、重度の炎症(大腸憩室炎、骨盤内炎症性疾患など) |
血便(鮮血、暗赤色)や黒色便(タール便)が出る | 虚血性大腸炎、大腸憩室出血、潰瘍性大腸炎、上部消化管出血など |
何度も吐いてしまう、吐き気や嘔吐が続く | 腸閉塞、急性炎症など |
意識がもうろうとする、呼びかけに反応が鈍い、冷や汗が出る | 重篤な状態、ショック状態 |
妊娠の可能性がある女性で、急な下腹部痛や不正出血がある | 異所性妊娠破裂など |
表2:左下腹部痛で「すぐに受診すべき危険なサイン」
数日以内に受診を検討すべき症状
上記のような緊急性の高い症状ではないものの、以下のような症状が続く場合は、自己判断せずに数日以内に医療機関を受診することを検討してください。
痛みが持続している、または繰り返す: 一時的ではない痛みの持続は、何らかの病気が背景にある可能性が高いです。
痛みが徐々に悪化している: 症状の進行を示唆します。
微熱(~38℃程度)が続く: 軽度な炎症や感染症の可能性があります。
下痢や便秘が改善しない: 特に、排便習慣の変化が長引く場合。
粘液や膿が混じった便(粘血便)が少量でも見られる: 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)や感染性腸炎などが疑われます。
排尿時の痛みや頻尿、残尿感が続く: 尿路感染症や尿路結石が疑われます。
不正出血やおりものの異常がある(女性): 婦人科系の病気の可能性があります。
原因不明の体重減少がある: 大腸がんなど、より深刻な病気の兆候である可能性があります。特に、くりた内科・内視鏡クリニックが大腸がんの早期発見・予防に力を入れていることを考慮すると、この症状は精密検査を検討する重要な手掛かりとなります。
市販薬を服用しても症状が改善しない、または悪化する: 自己判断での対処の限界を示します。鎮痛剤の自己判断での乱用は、症状を隠してしまい、正確な診断を遅らせる可能性があるため控えましょう。
ご自身でできる応急処置と注意点
痛みが軽い場合や、すぐに医療機関を受診できない状況での一時的な対処法として、以下の方法があります。しかし、これらはあくまで対症療法であり、根本的な解決にはなりません。症状が改善しない場合や悪化する場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。自己判断での対処は、時に重篤な病気の発見を遅らせるリスクがあることを理解しておく必要があります。
安静にする:痛みを感じたら、まずは無理せず安静にすることが大切です。楽な姿勢で横になり、激しい運動や重いものの持ち上げは避けましょう。無理に動くと症状が悪化する可能性があります。
冷やす(炎症が疑われる場合):ズキズキと脈打つような痛みなど、炎症による痛みが疑われる場合は、冷やすことが有効な場合があります。保冷剤や氷嚢をタオルで包み、痛む部分に15~20分程度当てましょう。冷やしすぎると凍傷のリスクがあるため、長時間当て続けたり、直接肌に当てたりしないように注意してください。また、冷やすことで痛みが悪化する場合はすぐに中止しましょう。
温める(慢性的な鈍痛や冷えによる場合):冷やすことで痛みが和らがない場合や、慢性的な鈍痛、冷えによる痛みの場合は、温めることで血行が促進され、痛みが緩和されることがあります。温湿布やホットタオルなどを使い、痛む部分を温めてみましょう。急性炎症の場合には、温めることで炎症が悪化する可能性があるので注意が必要です。温めて痛みが強くなる場合は、すぐに中止してください。
市販薬の服用:ドラッグストアなどで市販されている鎮痛剤を服用することも、一時的な痛みの緩和に役立ちます。必ず用法・用量を守り、服用前に説明書をよく読んでください。持病がある方や他の薬を服用している方は、医師や薬剤師に相談してから服用しましょう。最も重要なのは、市販薬で痛みが改善しない場合や、長期間服用する必要がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診することです。鎮痛剤の自己判断での乱用は、症状を隠してしまい、診断を遅らせる可能性があるため控えましょう。
水分補給:体内の水分不足は様々な不調を引き起こす可能性があります。特に尿路結石が原因で痛みが出ている場合は、水分をしっかりと摂ることで結石の排出を促す効果が期待できます。常温の水やスポーツドリンクなどをこまめに飲みましょう。腎臓や心臓に疾患がある方は、医師に相談してから水分摂取量を調整してください。
これらの応急処置は、あくまで一時的な対処であり、症状の原因を特定するものではありません。特に「鎮痛剤の乱用は症状を隠す可能性がある」という点は、患者が安易に痛みを抑え込むことで、重篤な病気の発見が遅れるリスクがあることを明確に示しています。自己判断の危険性を強調することで、専門医の診断がいかに重要であるかを間接的に訴え、次の精密検査への橋渡しとなります。
くりた内科・内視鏡クリニックでの精密検査と安心のサポート
左下腹部の鈍痛の原因は多岐にわたり、中には早期発見・早期治療が不可欠な病気も潜んでいます。くりた内科・内視鏡クリニックでは、患者様の不安を解消し、正確な診断と適切な治療を提供するために、専門性と最新の設備で皆様をサポートします。
正確な診断のために:問診から精密検査まで
痛みの原因を特定するためには、多角的なアプローチが必要です。
丁寧な問診と身体診察:痛みの始まり、種類(ズキズキ、チクチク、キリキリ、鈍痛など)、強さ、場所、他にどのような症状があるか(発熱、吐き気、下痢、血便など)、食事の内容、既往歴、服用中の薬、アレルギー、女性の場合は月経周期や妊娠の可能性など、詳しくお伺いします。正確な情報が診断の第一歩となります。視診、触診、聴診で腹部の状態(張り、圧痛、しこりの有無、腸の音など)を丁寧に確認します。診断に至るまでの各ステップを具体的に説明することで、患者様は「何のために、どのような検査を受けるのか」を理解しやすくなり、医療への不信感を払拭し、安心感を得られます。
血液検査・便検査:炎症の程度、貧血の有無、肝機能、腎機能、膵臓の酵素などを血液検査で調べます。便検査では、便中の血液(潜血)や細菌・ウイルスの有無を確認し、感染症の有無や出血源の特定に役立てます。
画像検査:体の内部を詳しく観察
腹部超音波検査(エコー検査): 超音波を使って、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、そして婦人科系の臓器(子宮、卵巣)の状態を観察します。痛みもなく、リアルタイムで臓器の動きや状態を確認できるため、多くの腹部疾患の診断に有用です。
レントゲン(X線検査): 最新のFPD(フラットパネルディテクタ)システムを導入しており、従来のシステムに比べて短時間で鮮明な画像が得られ、被ばく線量を最小限に抑えられます。腸閉塞の有無や便の貯留状況などを確認できます。
腹部CT検査: X線を使って体の断面を撮影し、より詳細な情報を得ます。特に大腸憩室炎や虚血性大腸炎など、大腸の病変の診断に非常に有用です。
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ):最も重要な精密検査腹痛の原因が消化器系にある場合、特に大腸の病気が疑われる左下腹部痛においては、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が最も確実な診断方法の一つです。これにより、大腸の粘膜を直接観察し、炎症、潰瘍、ポリープ、がんの有無などを詳細に確認できます。必要に応じて組織の一部を採取(生検)し、病理検査を行うことで確定診断に至ります。超音波、レントゲン、CTといった画像検査の役割を明確にすることで、内視鏡検査がなぜ「最も重要」なのかという位置づけがより際立ちます。
当院の強み:苦痛を最小限に抑えた安心の検査と専門性
くりた内科・内視鏡クリニックは、患者様が安心して質の高い検査を受けられるよう、様々な工夫を凝らしています。
内視鏡専門医による熟練の検査:院長である栗田亮は、大学病院や都市部の大病院で長年の臨床経験を積んだ内視鏡検査の専門医です。日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会の専門医・指導医資格を持ち、数万件の内視鏡検査経験があります。この豊富な経験により、患者様が感じる苦痛を最小限に抑えた、質の高い検査を提供しています。栗田院長の具体的な実績は、単なる「経験豊富」という言葉以上の信頼性を生み出します。
最新の内視鏡システムと4Kモニター:オリンパス社の最新の内視鏡システムを導入し、4Kモニターも採用しています。これにより、大学病院レベルの高精度な検査・処置が可能となり、微細な病変も見逃しません。
患者様に優しい「苦痛の少ない検査」へのこだわり:「苦痛の少ない検査」という言葉は多くの医療機関で使われますが、当院では具体的な対策を複数提示しています。
鎮静剤の使用: 内視鏡検査が怖い、苦手という患者様のために、苦痛を少しでも軽減する目的で鎮静剤(麻酔)の使用も行っています。眠っている間に検査が終わるため、安心して検査を受けていただけます。
炭酸ガスの利用: 検査後の腹部の膨らみを軽減するため、全例で炭酸ガス(空気よりも体内に吸収されやすい)を利用しています。これにより、検査後のお腹の不快感を和らげます。これは、患者様が実際に経験するであろう不快感を先回りしてケアする細やかな配慮であり、患者満足度を高める重要な点です。
経鼻カメラの選択肢: 胃カメラ検査では、経鼻カメラの選択肢も提供し、患者様の負担軽減に努めています。これらの具体的な説明は、単なる宣伝文句ではなく、患者様の不安に真摯に向き合う当院の姿勢を裏付け、内視鏡検査への抵抗感を減らし、受診のハードルを下げる効果があります。
検査中のポリープ切除とがん予防への貢献:大腸カメラ検査中にポリープが発見された場合、その場で切除することが可能です。ポリープは将来的に大腸がんになる可能性があるため、切除することでがんの予防に繋がります。ポリープ切除が必要な場合は、保険診療に切り替えて対応します。院長は「胃・大腸がんで亡くなる人を京都から撲滅する」という強い使命感を持って診療にあたっています。この予防的アプローチは、患者様にとって大きな価値となります。
アクセスと利便性:阪急大宮駅から徒歩2分とアクセスが良く、Web予約も24時間可能です。Web予約が満席の場合でも、電話での問い合わせを受け付けています。2024年10月に新規開院したばかりの、清潔で新しいクリニックです。
検査の種類 | 当院の強み |
問診・身体診察 | 痛みの始まり、種類、強さ、随伴症状、既往歴などを丁寧にヒアリング。正確な情報が診断の第一歩。 |
血液検査・便検査 | 炎症、貧血、臓器機能、出血の有無などを確認。 |
腹部超音波検査(エコー) | 痛みなくリアルタイムで臓器の状態を観察。婦人科系疾患の診断にも有用。 |
レントゲン(X線) | 最新FPDシステムで短時間・低被ばく。腸閉塞や便貯留の確認。 |
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ) | 最も確実な診断方法。 大腸粘膜を直接観察し、炎症、潰瘍、ポリープ、がんの有無を詳細に確認。必要に応じて生検。 |
内視鏡専門医による熟練の検査 | 院長 栗田亮は数万件の検査経験を持つ専門医・指導医。苦痛を最小限に抑えた質の高い検査を提供。 |
最新の内視鏡システムと4Kモニター | オリンパス社製最新システム導入。大学病院レベルの高精度な検査・処置が可能。 |
患者様に優しい「苦痛の少ない検査」 | 鎮静剤(麻酔)の使用で眠ったまま検査可能。検査後の腹部膨満感を軽減する炭酸ガスを全例利用。 |
検査中のポリープ切除対応 | 大腸カメラ中にポリープを発見した場合、その場で切除し、がん予防に貢献。保険診療に切り替え可能。 |
院長の強い理念 | 「胃・大腸がんで亡くなる人を京都から撲滅する」という使命感を持って診療。 |
アクセス・利便性 | 阪急大宮駅徒歩2分。24時間Web予約可能。 |
表3:くりた内科・内視鏡クリニックでの検査と当院の強み
まとめ:不安な鈍痛は専門医へご相談を
左下腹部の鈍痛は、日常生活でよくある症状である一方で、その背景には便秘のような一時的なものから、大腸がんや緊急を要する婦人科疾患、虚血性大腸炎など、多岐にわたる重要な病気が隠れている可能性があります。特に「鈍痛が続く」「痛みが徐々に強くなる」「発熱や血便を伴う」といったサインを見逃さず、ご自身の判断で放置せず、早めに専門医に相談することが、早期発見と適切な治療への第一歩です。
くりた内科・内視鏡クリニックでは、経験豊富な内視鏡専門医である院長 栗田亮が、最新の医療機器と「苦痛の少ない内視鏡検査」へのこだわりを持って、患者様一人ひとりに寄り添った診療を提供しています。胃カメラ・大腸カメラ検査はもちろん、超音波検査やレントゲンなどを用いて、多角的に痛みの原因を追求し、正確な診断に繋げます。「胃・大腸がんで亡くなる人を京都から撲滅する」という院長の強い思いのもと、地域の皆様の健康を全力でサポートいたします。この情熱は、単なる医療行為を超え、患者様の健康に対する真摯なコミットメントとして伝わることでしょう。
不安な症状を抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。Web予約も可能です。皆様のご来院を心よりお待ちしております。



