大腸がん予防の秘訣 〜食事と運動で健やかな腸を育む〜
- 2025年7月7日
- 読了時間: 3分
更新日:2月4日

※本記事は、大腸がん予防の中でも「生活習慣(食事・運動)」に焦点を当てた解説ページです。
検査やポリープ切除を含めた予防の全体像は、こちらのまとめページをご覧ください。
生活習慣は「予防の主役」ではなく「土台」
大腸がんは、生活習慣の影響を強く受けるがんです。
一方で、
食事に気をつけている
運動をしている
それだけで大腸がんを防げるわけではありません。
このページでは、
生活習慣で「できること」
生活習慣では「できないこと」
を整理したうえで、現実的に意味のある予防行動を解説します。
大腸がん予防における生活習慣の位置づけ
生活習慣による予防は、医学的には一次予防に分類されます。
一次予防とは
がんが「できにくい状態」を作ること
すでに存在する病変を消すことはできない
つまり生活習慣は、がんの発生リスクを下げる「下地づくり」であり、検査や治療の代わりにはなりません。
食事でできる大腸がん予防|「完璧」を目指さない
リスクを高めやすい食習慣
以下は、大腸がんリスク上昇と関連が指摘されています。
高脂肪・低食物繊維の食事
赤身肉・加工肉の過剰摂取
(ベーコン・ハム・ソーセージなど)
過度なアルコール摂取
不規則な食生活
重要なのは、「ゼロにする」ことではなく、頻度と量を下げることです。
積極的に取り入れたい食品
食物繊維
食物繊維は大腸がん予防の中心的存在です。
主な働き
便通を整える
発がん性物質の排出を促す
腸内細菌のエサになる
具体例
野菜:キャベツ、ブロッコリー、にんじん
果物:りんご、柑橘類
穀物:玄米、オートミール、全粒パン
豆類:納豆、豆類全般
発酵食品
ヨーグルト
味噌
納豆
キムチ
腸内環境を整えることで、
炎症の抑制や代謝産物の改善が期待されます。
腸内細菌と大腸がんの関係
近年、大腸がんと腸内細菌の関係が注目されています。
特定の細菌(例:Fusobacterium nucleatum)と大腸がんの関連
食物繊維摂取 → 短鎖脂肪酸の産生 → 腸の炎症抑制
ただし現時点では、
特定の食品を食べればがんを防げる、という段階ではありません。
運動による大腸がん予防|「やりすぎない」が正解
運動がもたらす効果
定期的な運動は、
肥満の予防
慢性炎症の抑制
インスリン抵抗性の改善
を通じて、大腸がんリスクを下げることが示されています。
研究では、定期的な運動により大腸がんリスクが約20%前後低下すると報告されています。
推奨される運動量の目安
週150分以上の中強度運動(例:速歩)
65歳未満:日常的な歩行+週1〜2回のやや強い運動
65歳以上:無理のない歩行を毎日30〜40分程度
※激しい運動は不要です。
「続けられる強度」が最優先です。
生活習慣だけでは防げない現実
ここが最も重要なポイントです。
すでにできたポリープ
無症状で進行する早期がん
これらは、どれだけ生活習慣を改善しても消えません。
そのため、
便潜血検査
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
による二次予防が不可欠です。
▶︎ 検査を含めた予防の全体像はこちら
生活習慣は「最強の補助輪」
食事と運動は、大腸がん予防に重要
しかし、それだけで十分ではない
検査と組み合わせて初めて意味がある
生活習慣は主役ではなく、補助輪。
主役は「正しい検査」と「適切な治療」です。
くりた内科・内視鏡クリニックでは、生活指導と内視鏡検査の両面から、大腸がん予防をサポートしています。
便潜血陽性と言われた方はこちらの記事もご覧ください。
▶︎ 便潜血陽性と言われた方へ
症状がある方は、症状別解説ページをご覧ください。
大腸癌予防について全体像で整理した解説は、以下のまとめページをご覧ください。
▶︎ 大腸がん予防のすべて






